屏風や白磁の中へ…宮殿に遊びに来たミッキーマウス=韓国
屏風や白磁の中へ…宮殿に遊びに来たミッキーマウス=韓国
世界中で最も愛されているネズミであり、最も長く愛されているアニメキャラクター。人の年齢で言えば、いつの間にかことしで96歳になったウォルト・ディズニー・カンパニーの象徴であるミッキーマウスが、韓服を着て徳寿宮(トクスグン)を歩き回っている。グーフィー、ドナルドダック、デイジーダック、プルート、チップアンドデール、ミニーマウスたちと一緒に韓国の秋の趣を満喫している。

 ミッキーマウスと文化遺産の出会いは、ソウル中区(チュング)貞洞(チョンドン)の徳寿宮の敦徳殿(トンドクジョン)1階の企画展示室「ミッキーイン徳寿宮:アート、境界を越えて」で見ることができる。国家遺産庁宮陵遺跡本部徳寿宮管理所が、ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリア(以下、ディズニー・コリア)と共同開催する展示だ。ディズニーキャラクターと王室遺産が調和する姿をテーマに扱った作品を鑑賞することができる。

 徳寿宮は朝鮮と大韓帝国の歴史がともにある場所である。敦徳殿は高宗即位40周年の記念行事である称慶礼式に合わせて建てられた西洋式の建物で、西欧列強と対等に近代国家としての主権を守護しようとする意志を込めてヨーロッパ風の様式で建築された。国賓級の外交使節と接見する場所だった敦徳殿は1920年頃、日本によって撤去されたが昨年、現在の姿に再建された。

 今回の展示は、100歳を目前にした世界的なキャラクターと100年ぶりに再建された敦徳殿の出会いという点でも興味深い。ウォルトディズニーカンパニー消費財事業部のジル・チェン総括は、先月27日開幕式で「Kコンテンツの人気に力づけられ韓国が文化交流の中心地になったこのタイミングで、歴史的な場所である徳寿宮を訪問する全世界の人に『ディズニーマジック』をプレゼントすることができて嬉しい」と述べた。

 韓国作家のカン・ジェウォン、キム・セドン、パク・ソウ、ブウォン、ソンリプ、ウ・ナヨン、チャン・ジンスンなどが参加した。国家無形遺産作家である丹青長のイ・スジャ、アン・ユジンと伝統陶芸家のイ・ムンヒョンもコラボして力を加えた。絵画、彫刻、陶芸、ドローイング、デジタルアートなど様々なジャンルの作品が展示されている。
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