「97歳の父、室内で喫煙するしか」…息子の書いたメモが物議を醸す=韓国
「97歳の父、室内で喫煙するしか」…息子の書いたメモが物議を醸す=韓国
アパートで騒音問題と並んで絶えず問題となるのがが室内禁煙だが、あるアパートの住民が掲げたメモをめぐりネットユーザーらが眉をひそめている。

最近オンライン上には、「こんにちは。97歳の父親と一緒に暮らす息子です」という言葉で始まるメモを撮った写真が掲載された。

このメモには、「父は体が不自由で外出ができない関係で、やむを得ず室内で喫煙するしかなく、隣家に迷惑をかけてしまい申し訳ありません」と言う内容が記されていた。

また、「自分の両親だったらどうだろうかと相手の立場になって考え理解してください。広い心でご了承願います」と付け加えた。

ネットユーザーらは、「自分の両親だったら健康を考えてたばこをやめさせる」、「禁煙すればいいだろうに」、「相手の立場になって考えるという言葉はこんな時に使う言葉ではないだろう」などの反応を示した。

一部のネットユーザーは「クリスマスの悲劇」を思い出した。

昨年12月25日、たばこの火が原因で29人の死傷者を出したソウル・トボン(道峰)区のアパート火災事件のキム某被告(78)は先月、禁固5年の刑を宣告された。

検察によると、アパートの3階に住むキム被告は部屋で7時間、囲碁の映像を見ながらたばこを吸い、火を完全に消さずに部屋から出た。たばこの吸い殻に残っていた火種は部屋にあった新聞紙、ごみ袋などに燃え移りアパートの棟全体に燃え広がった。

キム被告は火災が発生しリビングに煙が充満すると玄関ドアと部屋のドアを開け、空気が流入し火災が拡大したにもかかわらず何の措置も取らずにリビングの窓から脱出したと伝えられた。

この火災で生後7か月の娘を抱いて飛び降りた4階の住民パクさん(33)と最初に火災を通報し家族を先に退避させたイムさん(38)の2人が死亡し、27人が負傷した。その後、治療を受けていた住民1人がことし6月に死亡したことで、死亡者は3人に増えた。

遺族は、「(キム被告が)法廷最高刑を宣告されたことで少しは慰めになるが、(キム被告を)許すことはできない。何の謝罪もなかった」とし、「私の息子に何の罪があるのか。この痛みは死ぬまで続くだろう」と訴えた。

キム被告は1審判決を不服とし、先月9日に控訴状を提出した。
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