同部によると、大韓サッカー協会は監督選任にあたり権限を持たない李林生(イ・イムセン)技術総括理事が候補を推薦し、面接が不透明・不公正に行われるなど正当な手順を守らなかった。
サッカー協会は監督候補の推薦後に突如、戦力強化委員長を辞任した鄭海成(チョン・へソン)氏の要請で監督選任を李氏に任せたと主張しているが、同部は鄭氏がこのような要請をしていなかったことが監査で確認されたとして、李氏に監督推薦の権限があったという協会の主張は受け入れがたいと説明した。
また、監督候補との面接でも規定が守られていなかったとの判断を示した。
文化体育観光部は、洪氏との面接では他の候補者とは異なり▼質問用紙を事前に準備せず▼立ち合い人なしに李氏が単独で▼長時間(4~5時間)待ち、深夜に自宅の近くで▼面接中に監督就任を提案、要請した――と問題点を指摘した。
一方、記者会見を行った文化体育観光部の崔鉉準(チェ・ヒョンジュン)監査官は「洪監督の選任過程で手続き上の瑕疵(かし)が見つかったが、瑕疵があるからといって洪監督との契約が無効だと判断するのは難しい」と述べた。
洪氏の去就については「協会が自主的に検討し、国民の世論と常識と公正という観点から自主的に判断することを期待する」と強調した。
また、文化体育観光部は前任のクリンスマン監督についても戦力強化委員会の機能が形骸化した状態で選任が行われるなど問題があったことを把握した。
同部は洪氏の監督選任の公正性を問う世論の高まりを受け、7月末から監査を行ってきた。
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