首脳会談で握手を交わす韓国の尹錫悦大統領(左)とフィリピンのマルコス大統領=7日、マニラ(聯合ニュース)
首脳会談で握手を交わす韓国の尹錫悦大統領(左)とフィリピンのマルコス大統領=7日、マニラ(聯合ニュース)
◇韓国・フィリピン首脳 「戦略的パートナー関係」締結で合意

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は7日(現地時間)、フィリピンの首都マニラで同国のマルコス大統領と首脳会談を開き、両国関係を「戦略的パートナー関係」に格上げする内容を柱とする協力強化策に合意した。首脳会談に合わせ、フィリピンのバターン原発の稼働に向けて妥当性調査を行う内容の了解覚書(MOU)が締結され、両国間の原発協力が本格化する見通しだ。両国は国防・防衛産業・海洋など安全保障分野でも協力を強化する方針だ。フィリピンが実施する海上訓練への韓国軍の参加など国防協力を強化し、フィリピンが2023~28年にかけて推進する軍近代化事業への韓国の参加を拡大することを決めた。

◇自派拡大急ぐ与党代表 「信じてついてきて」

 保守系与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は6日、自身に近い「親韓派」の国会議員らとの夕食会で「私が先頭に立ってやる」と強調し、「引き下がらない。信じてついてきてほしい」と求めたことが分かった。国会議員ではなく、非主流派であるため韓氏のリーダーシップに限界があると指摘される中、党内の対立する勢力をけん制した発言とみられる。韓氏は7日には院外党員協議会運営委員長らと昼食会を開くなど、自派の勢力拡大を急ぐ方針とみられる。

◇ソウル警察庁 テレグラム捜査で仏当局に捜査共助要請

 ソウル警察庁トップの金峰埴(キム・ボンシク)庁長は記者会見で、一般女性の写真や動画を利用した性的な「ディープフェイク」(人工知能を使って作った精巧な偽物)が秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて拡散された問題で、テレグラムに対する捜査のためフランスの捜査当局に国際捜査共助を求めたと明らかにした。仏捜査当局は8月、テレグラム創業者で最高経営責任者(CEO)のパベル・ドゥーロフ氏を逮捕し、児童ポルノ画像の配布や麻薬取引になど関与した罪で起訴した。


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