女性警察官に連行されるムン・ダヘ氏( 写真=ハミルトンホテル提供防犯カメラからのキャプチャー)
女性警察官に連行されるムン・ダヘ氏( 写真=ハミルトンホテル提供防犯カメラからのキャプチャー)
飲酒運転の容疑で立件されたムン・ジェイン(文在寅)前大統領の娘ムン・ダヘ氏(41)が、任意同行の途中でよろめきながら女性警察官の手を振り払う姿が捉えられた。

7日に公開された防犯カメラの映像には、ムン・ダヘ氏が5日の午前3時頃、通報を受けて出動した警察と近くの交番に歩いて行く姿が写っていた。

交番に移動する過程で、ムン・ダヘ氏は連行した女性警察官の助けを受けていた。また、女性警察官の腕を振り払いながら何かを話す様子が写っている。女性警察官はムン・ダヘ氏と短い会話を交わした後、交番へと連行した。

警察の関係者は「(飲酒測定などの過程で)特異な事象はなかった」と述べ、「(ムン・ダヘ氏との意思疎通にも)大きな問題はなかったと理解している」と明らかにした。

一方で、ムン・ダヘ氏が飲酒運転をする前に7時間以上にわたり不法駐車をしていた事実も明らかになった。ヨンサン(龍山)区役所によると、4日の午後6時57分頃、ムン・ダヘ氏が車を駐車していた場所は龍山区イテウォン(梨泰院)洞の新築工事現場前の道路で、長時間の駐車ができない地域であったことが確認された。

駐車後、飲食店に入ったムン・ダヘ氏は5日の0時30分、2人の男性と食堂を出た。この店は梨泰院の交番から徒歩350mの距離に位置している。

場所を移して酒を飲もうとしたムン・ダヘ氏は、午前0時38分ごろに自身が駐車していた路地にある飲食店に2人で訪れたが追い出されていた。この飲食店の店主は「当時(ムン・ダヘ氏が)あまりにも酔った状態に見えたので『出て行ってくれ』と言ったが、テーブルをバンと叩いて『お酒をちょうだい』と言った」と語り、「一緒だった男性が他の店に行こうと言い聞かせて店を出た」と取材を通して伝えた。

ムン・ダヘ氏は5日の午前2時51分頃、ハミルトンホテルの前で車線を変更し、後続のタクシーと衝突した。飲酒測定の結果、血中アルコール濃度は0.14%で、免許取り消し水準(0.08%以上)を超えていた。

ムン・ダヘ氏の車は今回の事故の他にも過去3年間で2件の事故を起こしていたことが確認された。保険開発院が運営する「カーヒストリー」によると、事故は昨年5月25日と12月12日に発生している。事故車両は文前大統領が所有していた「キャスパー」で、4月にムン・ダヘ氏に譲渡されている。

警察は近くムン・ダヘ氏を任意で取り調べる予定だ。警察の関係者は「(取り調べの日程は)まだ調整中で、具体的には確定していない」と述べた。
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