韓国最高裁判所は8日、準類似強姦(ごうかん)幇助(ほうじょ)、強制わいせつ幇助などの容疑で起訴されたキム被告に対し懲役7年の刑、性暴力治療プログラムの履修命令80時間、就業制限10年を宣告した。
犯罪に加担した女性民願局長のA被告も懲役3年、性暴力治療プログラムの履修命令80時間、就業制限5年が確定した。このほか、チョン総裁の強制わいせつ行為が神の恵みであるかのように洗脳した女性幹部B被告に対しては懲役1年6か月、執行猶予3年、社会奉仕命令120時間、性暴力治療講義の受講命令40時間、就業制限3年が宣告された。
裁判所は、「原審の有罪判断に論理と経験の法則に反し自由心証主義の限界を外れたり、証拠の証拠能力および準類似強姦罪、準類似強姦幇助罪、強制わいせつ幇助罪の成立に関する法理などを誤解し判決に影響を与えた過ちはない」と判示した。
チョン総裁の後継者でありJMSのナンバー2として知られるキム被告は2018年3~4月、香港国籍の女性信者、メープルさん(30)にパジャマを手渡し、「ここで神を守り寝なさい」と指示し、チョン総裁の準類似強姦の犯行に加担した容疑で拘束起訴された。
民願局長のA被告は、メープルさんがチョン総裁に性被害に遭ったことを訴えたものの、むしろ「それが神様の劇的な愛」と言ってウォルミョン(月明)洞の修練院に連れて行き、2021年9月14日にはメープルさんをチョン総裁のもとに連れて行きチョン総裁が犯行を行う間、近くで待機していた容疑を持たれている。
1審は、「単純に犯行現場にいたという程度ではなく、一部の犯行に直接加担しチョン総裁の神格化を率先して行った」としてキム被告に懲役7年、そのほかの被告人らには加担程度に応じて懲役3年~6か月をそれぞれ宣告した。このうち自白した被告人を含む2人に対しては刑の執行を1~3年猶予した。
検察は被告人全てに対する量刑が軽いとして控訴し、2審でキム被告に対し懲役15年を求刑した。
2審裁判部は1審の量刑が正当だと判断した。2審裁判部は、「チョン総裁をメシアだと認識するように洗脳し、抗拒不能の状態に置かれた被害者に対するチョン総裁の性犯罪の事実を知りながらも黙認し、この犯行の中心的な役割を遂行した」と判示した。
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