金建希夫人
金建希夫人
国会教育委員会は8日、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の配偶者であるキム・ゴンヒ(金建希)夫人の論文代筆疑惑に関し、国政監査証人として採択されたハンギョン(韓京)大学校のソル・ミンシン教授に対する‘同行命令状’を発行した。国民の力(与党)の議員たちは共に民主党などの野党議員たちがソル教授は健康上の理由で欠席理由書を提出したにもかかわらず、同行命令状発付のための表決を強行すると「正当な理由がない」として反発した。

共に民主党所属のキム・ヨンホ(金映豪)国会教育委員長はこの日の午前、国会で開かれた教育委員会全体会議で、ソル教授に対する同行命令状の発行を上程し、票決に付した。在席委員16人のうち、野党委員10人が賛成して与党委員6人が反対したため、同行命令状の発行が可決された。

表決前にソル教授に対する同行命令状の発付が適切かどうかをめぐって、与野党委員たちの間で舌戦が繰り広げられた。これに先立ち、ソル教授は健康上の理由で教育委員会に欠席理由書を提出したが、野党委員たちはソル教授が大学の講義を続けているという点を指摘し、欠席は正当でないと主張した。

野党幹事であるムン・ジョンボク(文貞福)共に民主党議員は「この3年間、焦眉(しょうび)の関心事である金夫人の論文に関して採択された証人が数回警告したにもかかわらず、海外に出張に出た。これは国会を無視する処置だ。委員長には国政監査に儀礼的に出席しなかった証人たちに対し、またソル教授に対しても同行命令状を発付してくれることを要請する」と述べた。

ペク・スンア(白承婀)議員は「ソル教授は明確な理由もなく、2年間も国政監査を避けている。今回が初めてではない。今年は詳細不明のうつ病エピソードと家庭の事情だ。大学に確認したところ、1学期に4科目、2学期に4科目、着実に授業も受け持っている」と指摘した。

国民の力の議員たちは、共に民主党議員たちが個人情報を流出したとして反発した。与党幹事であるチョ・ジョンフン(趙廷訓)国民の力議員は「百歩譲って、欠席理由書を提出しなかった方たちに対する批判には共感するが、専門医所見書まで添付した証人に健康が悪くないと主張することは法理的、道徳的に合わない」と声を高めた。

チョ議員は「特定証人の病名が全メディアに露出した。明確に個人情報保護法に違反している」と繰り返し批判した。さらに「専門医が証言できないほどの健康状態であると証明したのに、健康権を毀損(きそん)しながら証人として連れてくる権利があるのか」と反問した。

これに対し、金委員長は「ソル教授の釈明に同意するのは難しい状況と解釈される。韓京大学にかなり深刻な不正が摘発された状況で必ず一度呼んで話を聞く必要がある」として同行命令状発付の必要性を強調した。
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