チョ・グク祖国革新党代表
チョ・グク祖国革新党代表
国軍統帥権者であるユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の軍部隊現場訪問の際、将兵処遇改善の約束がしっかりと守られていないとの指摘が提起された。

国会国防委員会所属のチョ・グク祖国革新党代表は8日「尹大統領は激励訪問や学群将校任官式など、就任後に計14回、軍部隊を訪れた。現場で将兵たちに約束した各種処遇改善は大統領室や国防部など、どこも管理をしていない」と指摘した。

チョ代表によると、尹大統領は昨年12月、陸軍第5歩兵師団を訪問し、育児・居住・医療などの分野で軍人の家族たちの苦情を聴いた後、参謀陣に「早急に解決策を用意せよ」と指示した。

また、今年2月には海兵隊第2師団を訪れ「中堅幹部と指揮官たちの任務条件も不足のないように細心の支援を行う」と約束した。

これに対し、チョ代表は「大統領が軍部隊現場を訪問して発言した内容について国防部は『全く記録していない』ということだ。国防部で『管理していない』と答えた」と伝えた。

大統領の各種会議と報告、巡視などを通じた指示は国務総理の訓令である‘大統領指示事項管理指針’に従い、大統領秘書室長と国務調整室長の指示を経て推進機関に示される。

尹大統領が軍部隊を訪問して指示した将兵処遇改善の場合、国防部が所管部処として推進・管理しなければならない。

チョ代表は「関連指針が全く遵守されていない。尹大統領が現場で乱発した発言は事実上、政府部処で守られなかった」と批判した。

続いて「軍統帥権者である大統領が国民の前にした約束が実践どころか、記録さえされていない無責任な状況は遺憾だ。大統領と国防部は現場を訪問して恩着せがましくするだけでなく、実際に初級幹部や将兵の処遇改善に関心を持って実質的な支援策を用意し、約束を履行しなければならない」と述べた。
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