南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台から眺めた北朝鮮側=9日、坡州(聯合ニュース)
南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台から眺めた北朝鮮側=9日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の消息筋は14日、北朝鮮が南北をつなぐ鉄道の京義線と東海線付近で南北連結道路を爆破するためとみられる活動を行っていると明らかにした。「軍は北の活動を注視しており、将兵と国民の安全保護措置を講じる作戦を遂行している」と述べた。

 北朝鮮軍総参謀部は9日、韓国につながる道路と鉄道を完全に遮断し、防御用の構造物で要塞化する工事を同日から行うと表明。また、偶発的衝突を防止するため、米軍側に電話通知文を送ったと明らかにしていた。通知文では「工事には人員や重装備が投入され、爆破作業も予定されている」として、「(米軍側は)必要な対策を講じるべきだ」とした。

 北朝鮮は昨年末から南北をつなぐ陸路を断絶するため、地雷の埋設や街灯の撤去などを進めている。昨年11月に京義線の道路付近に地雷を埋設し、同12月に東海線に地雷を埋め、今年3月に東海線道路のフェンスを撤去。同4月には京義線道路の街灯を撤去した。また、同5月には東海線鉄道のレールと枕木を除去し、同8月には京義線の列車保管所を解体した。

 韓国軍の金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長は今月10日、同本部に対する国会国防委員会の国政監査で、北朝鮮の南北陸路の遮断作業を捉えた写真を公開し、「京義線と東海線は8月に遮断された」と明らかにした。


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