ソウルにあるサムスン電子社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウルにあるサムスン電子社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が、来年初めに発売する予定のフラッグシップスマホ「ギャラクシーS25」に搭載するSoC(システム・オン・チップ)を来月初めまでに決定する見通しだ。業界関係者が15日までに明らかにした。同社でスマホ事業などを手掛けるモバイルエクスペリエンス(MX)部門の7~9月期の業績は黒字を記録し善戦したと評価されたものの、原価の高騰や中国ライバル企業の突き上げなどにより、SoCの選択は大きな悩みの種になっているもようだ。

 サムスン電子は今年初めに公開した「ギャラクシーS24」に、自社製SoC「エクシノス2400」とクアルコムの「スナップドラゴン」を併用して採用した。

 S25には現在開発中の「エクシノス2500」が搭載されると当初は予想されていたものの、工程が複雑で歩留まり問題があるとされ、関係者の間では、全製品にスナップドラゴンが採用されるとの見方が強い。

 実際、MX部門は原価上昇の影響を受け、売上高は上昇傾向にあるものの営業利益が減少傾向にある。

 歩留まり問題を解消しエクシノスを採用すれば、これを作るシステムLSI(大規模集積回路)事業部とスマホを扱うMX事業部の両方に最善だが、そうでない場合、最高性能を示す必要があるフラッグシップ製品にこれを使うのは難しく、同社の悩みが深まる格好だ。

 サムスン電子の関係者は「最後までエクシノス搭載の可能性を検討する」と述べた。 

 またシェア6~7%台の華為技術(ファーウェイ)、レノボ、小米(シャオミ)など中国企業がシェア20%で2位のサムスン電子を猛追していることや、スマホの出荷量の減少など外部要因も考慮する必要がある。

 そのためサムスン電子としては、ギャラクシーS25で性能と原価の面で両立することが重要になる。


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