韓国軍の監視カメラが捉えた西側の京義線の道路が爆破される様子(合同参謀本部提供の映像より)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国軍の監視カメラが捉えた西側の京義線の道路が爆破される様子(合同参謀本部提供の映像より)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が15日、軍事境界線の北側にある南北連結道路の一部を爆破したことを受け、韓国の京畿道は「道民の命と安全を脅かす対北朝鮮ビラ散布を防ぐ」として、北朝鮮に近い同道の坡州市や金浦市など3市・郡の11カ所を「危険区域」に設定した。

 京畿道の金成仲(キム・ソンジュン)行政第1副知事は記者会見で、「南北関係が急激に悪化し、境界地域の住民の命と安全が脅かされる厳しい状況」と説明した。

 京畿道は北朝鮮の総参謀部が南北軍事境界線付近の砲兵部隊に「完全射撃準備態勢」を取るよう指示するなど軍事的な動きも見せるなか、北朝鮮に向けて宣伝ビラを散布する場合は砲撃を受ける可能性を排除していない。このためビラ散布が軍事的な衝突を誘発しかねないと判断。危険区域に設定した地域に特別司法警察団を投入し、ビラの散布を取り締まり、摘発した場合は責任を問う方針だ。司法警察職務法は、危険区域で禁止・制限された行為を行う場合は立件し、捜査するよう定めている。

 京畿道が危険区域を設定したのは2020年6月に続き、2回目となる。


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