金明秀・合同参謀本部議長(同本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
金明秀・合同参謀本部議長(同本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国軍制服組トップの金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長が、北朝鮮による南北連結道路の爆破など安全保障上の状況を考慮して米国訪問を取りやめたことが、16日分かった。

 複数の軍関係筋によると、金氏は米国側と高官級協議を行うため前日に出国する予定だったが、直接出席する代わりにテレビ会議に変更することを決めた。

 北朝鮮は前日、韓国とつながる南北連結道路である京義線と東海線の軍事境界線(MDL)北側の一部区間を爆破した。

 爆破の6日前には、南北をつなぐ道路と鉄道を完全に遮断し、防御用の構造物で要塞化する工事を行うと宣言していた。

 韓国軍は、非武装地帯(DMZ)内での爆破作業が朝鮮戦争休戦協定に違反しているとしてMDLの南側地域に向けて対応射撃を実施した。

 北朝鮮は韓国無人機が平壌上空に侵入したとして威嚇を強め、南北連結道路の爆破まで行ったことで、MDL周辺の軍事的緊張が高まっている。

 韓国軍合同参謀本部は15日夜、国会国防委員会に対し北朝鮮による南北連結道路の爆破を非公開で報告した。同日開かれた防衛事業庁に対する国会国防委員会の国政監査では、現在の安保状況を踏まえると金氏は米国を訪問するべきではないとの指摘が出ていた。


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