協議には韓国から外交部の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官、米国からキャンベル国務副長官、日本から岡野正敬外務事務次官が出席した。
金氏は協議後に行った共同記者会見で、「われわれは北の核・ミサイル脅威や南北を結ぶ陸路の完全な遮断、無人機侵入主張など意図的に緊張を高める行為を強力に非難した」として、「強固な韓米連合体制を維持しながら断固として対応し、韓米日の緊密な連携下で安全保障協力を強化することで一致した」と明らかにした。また、「地域と欧州の平和と安全保障を深刻に損ねるロ朝の違法な軍事協力を強く非難する」とし、「ウクライナに対する韓米日の連帯と支援の意思を改めて確認した」と強調した。インド太平洋の海域での一方的な現状変更に反対し、南シナ海での航行と航空の自由を強調したとし、「台湾海峡の平和と安定の維持の重要性も確認した」と述べた。
キャンベル氏は「北朝鮮の挑発に驚いた」とし、「韓国の対応は慎重で、適切なアプローチだったと思う」と表明。「われわれは平和な朝鮮半島の統一を支持する」と述べた。
岡野氏は北朝鮮動向について率直な意見交換を行い、3カ国が連携して対応することで一致したと述べた。
3氏は年内の3カ国首脳会談の開催を目指す考えを示した。
一方、北朝鮮がウクライナに侵攻しているロシアに兵士を派遣したとの報道について、金氏は「事実であれば北がロシアに対する砲弾とミサイル提供に加え、直接戦争に参加していることになるため、非常に深刻な問題になる」と懸念を表明。キャンベル氏も「ロシアに対する北朝鮮の物質的な支援が実際に戦場で影響を感じられるほど進められている」とし、「非常に懸念している」と述べた。
韓米日外務次官協議は北朝鮮核問題のほか、地域や世界の問題での協力を議論するために開かれる定例会議で、前回は5月末に米ワシントン近郊にあるキャンベル氏の別荘で開かれた。
今回の協議に合わせ、金氏とキャンベル氏は個別に会談した。金氏と岡野氏は17日に個別会談を行う。
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