「なぜ中古サイトに?」済州島が10年間開発した新品種みかんの不法販売に「法的措置」=韓国
「なぜ中古サイトに?」済州島が10年間開発した新品種みかんの不法販売に「法的措置」=韓国
韓国済州道が10年以上かけて開発したミカンの新品種「ダルコミ」の苗木が、中古取引プラットフォームで不法取引され、当局が捜査を依頼した。

 済州道農業技術院は「ダルコミ」等、ミカンの新品種苗木をオンラインプラットフォームである「キャロット」に出品した4人を食品新品種保護法違反疑惑で告訴し、現在捜査が進行中だと17日、明らかにした。

 ダルコミは黄金香(ファングムヒャン)とセトミを交配したミカンで、済州道農技院が10~15年かけて開発したミカンの新品種の一つだ。ダルコミは2011年から育種に入り、人工水分と種差採取、育苗などの過程を経て、2022年に国立種子院の品種保護登録を完了した。

 ミカンの新品種は許可を受けた28業者以外は苗木販売が不可だが、不法流通が確認された新品種は、正式販売許可権がある業者等が農家に普及する価格7千ウォンより5千ウォンほど高い1万2000ウォン(約1,318円)で出品されたことが確認された。

 済州道農業技術院のコ・スンチャン果樹研究課長は「品種保護権を持つ品種は『植物新品種保護法』により権利が保障される。これに違反した無分別な不法流通は、済州みかん産業発展を阻害する行為」として「捜査を通じて販売者がどのようにみかん新品種を入手し販売まですることになったのかなどを明らかにならなければならない」と話した。

 続けて「今後も実施権移転契約を締結していない業者や個人が苗木を販売する場合、警告なしに強力な法的措置を取る」と強調した。
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