18日、ソウル市ヨンサン(龍山)警察署は午後1時40分ごろ、ムン氏を被疑者の身分で呼び出し調査を行った。
警察署に出廷し、車から降りたムン氏は黒のスーツ姿で硬い表情をしていた。その瞬間、降りしきる雨を防ぐために弁護士が傘をさしていた。ムン氏が取材陣の前で頭を下げる時も、傘は弁護士が手にしていた。弁護士がムン氏の前髪を軽く整えてあげる様子も見られた。
ムン氏と弁護士は、共に龍山警察署のロビーに入る階段を上がった。ロビーの前で待っていた取材陣から質問を受けるまで弁護士が傘を持ち続け、ムン氏が雨にあたらないようにしていた。
ムン氏は取材陣からの質問に「申し訳ありません」と短く答えた後、警察署に入っていった。
この場面を見たネットユーザーらは、インターネットポータルサイトの記事に「傘も一人で使えない」「傘も自分の手で持たないし、髪の毛は美容室にでも行ってきたか」などのコメントが相次いだ。
「傘の儀礼」は2021年8月にも物議を醸した。当時法務部次官であったカン・ソングク氏が、アフガニスタンから入国した特別貢献者に関する記者会見を、チュンチョンブクド(忠清北道)ジンチョン(鎮川)郡の国家公務員人材開発院の前の道路上で行った。当時、新型コロナウイルス防疫規則により、室内で記者会見を行う場合は、参加できる記者の人数が制限されていたため、結局大雨の中、屋外でおこなわれた。
この時、法務部次官補佐官は放送の生中継映像に映らないよう、カン前次官の後ろでひざをつきながら傘を高く掲げていた。これについて批判の世論が高まると、ムン前大統領は公職社会において、必要以上の過剰な行動を慎むべきだという警告のメッセージを発した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 78