韓国政府が駐韓ロシア大使を「召致」…「北朝鮮軍の “派兵”、最も強い表現で糾弾」

韓国政府は21日、駐韓ロシア大使を呼び出し、北朝鮮がロシアに兵力を派兵したことに対し強く抗議した。

韓国外交部（外務省）によると、キム・ホンギュン（金烘均）外務第1次官はこの日、ゲオルギー・ジノビエフ駐韓ロシア大使をソウルの外交部庁舎に呼び出した。

韓国政府がジノビエフ大使を呼び出したのは、4か月ぶりである。

キム次官は、北朝鮮がロシアに兵力を派兵したことに対し韓国政府の厳重な立場を伝え、すみやかな北朝鮮軍の撤退および関連協力の中断を強く求めた。

キム次官は「露朝間の軍事密着が軍事物資の移動を超え実質的な北朝鮮軍の派兵にまで至った現況は、わが国はもちろん国際社会に向けた重大な安保脅威だ」とし「これは、多数の国連安保理決議と国連憲章に違反するものだ」と強調した。

また「北朝鮮軍のロシア派兵など不法な軍事協力を最も強い表現で糾弾し、われわれの核心利益を脅かす行為に対しては国際社会と協同で可能なあらゆる手段を用いて対応していく」と厳重に警告した。

これに対しジノビエフ大使は「韓国政府の見解をしっかり聞いたので、これを本国に正確に報告する」と語った。