業績不振のNCソフト、企業の分割と希望退職の募集を実施＝韓国

ゲーム大手のNCソフトが臨時取締役会を開催し、企業分割を通じて四つの子会社を新設することを決定した。

今回の措置に伴い同社は、独立系ゲーム開発スタジオによる開発体制を構築し、人工知能（AI）の開発を強化する。これにより、子会社の創意性・進取性の最大化を狙う。

新設するのは、3社のゲーム開発スタジオと、1社のAI技術専門企業だ。独立系ゲーム開発スタジオは、ロールプレイングゲーム（RPG）「スローン・アンド・リバティ」を開発するスタジオ・エックス（仮称）、シューティングゲーム「プロジェクトLLL」を開発するスタジオ・ワイ（仮称）、ストラテジーゲーム「タクタン：ナイツオブザガーズ」を開発するスタジオ・ジー（仮称）の3社となる。

このほかAIの研究開発を行うNCリサーチを分割し、AI専門の企業であるNC AIを新設。大規模言語モデル（LLM）の自社開発など、AI技術の高度化を推進する。同時にゲーム開発にAI技術を活用して、新規事業の拡大に努める。

各新会社の分割日程は2025年2月1日の予定だ。

同社は選択と集中戦略により、一部の開発プロジェクトなどを終了・縮小する。また人材の再配置と希望退職の募集も行う予定だ。