尹大統領はこの日、釜山金井区の梵魚寺を訪れ、寺院関係者との会合で「石を投げられても前に進む」との決意を表した。
梵魚寺に到着した尹大統領は、大雄殿で香炉に献香した後、「20年前に釜山で勤務した。釜山を離れた後もこの地を何度も訪れ、金井山を登山したりした」と述べた。その後、直接傘を持って住職室に一緒に移動し、住職のチョンオ僧侶、方丈チョンヨ僧侶と深い対話を交わした。
チョンオ僧侶はこの場で、「人ではなく国民に忠誠を誓い、困難にも屈せず、大統領になられた姿が多くの国民に希望を与えた。コロナ禍で国家財政が過度に使用され、国政運営に困難を抱えていることが残念だ」と述べた。
チョンオ僧侶はさらに、自ら書いた「無垢無碍(人生を生きる中で汚れがなく、障害がないこと)」という言葉が書かれた巻物をプレゼントした。
これに、尹大統領は「国を正常化するために梵魚寺からいただいた多くの教えに力づけられ、この国がまっすぐ立つことができた」と感謝を表した。
方丈チョンヨ僧侶は、「困難な状況でも屈しない姿を見せてくれて心強い。人生を生きる中で心に残るものがあり、自分を揺さぶることがあるが、外から揺さぶられるよりも、自らが揺さぶられてはならない」と述べた。そして、「適度に空にして新しいものを埋める心構えが国政運営に役立つだろう」と述べた。
さらに、「職務の間、困難な時にいつもこの言葉を見て、賢明に克服してほしい」との言葉とともに、「堪忍待(耐えて待つこと)」と書かれた額と、「ただ国を愛する一心」「ただ国民の幸福を願う一心」と書かれた巻物を贈った。最後に、尹大統領は、二人の僧侶と記念写真を撮影して寺院を後にした。
梵魚寺は、陜川海印寺、梁山通度寺と共に嶺南地方の三大寺院の一つで、昨年は通度寺と共に国家顕忠施設に指定された。
現職の大統領が梵魚寺を訪れたのは、イ・スンマン(李承晩)元大統領以来二度目のことだ。
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