元徴用工の一人が「第3者弁済」に同意=韓国報道
元徴用工の一人が「第3者弁済」に同意=韓国報道
韓国の元徴用工であるヤン・グムドク(梁錦徳)氏(95歳)が23日、ユン・ソギョル(尹錫悦)政権によるいわゆる「第3者弁済案」を受け入れた。

韓国外交部(外務省)によると、ヤン氏はこの日、大法院(最高裁)の元徴用工確定判決による賠償金と遅延利子を受領した。

外交部は「日本帝国強制動員被害者支援財団はこの日、大法院による元徴用工判決に関する政府の解決案を受け入れる意思を明らかにした生存者1人に、判決金と遅延利子を支給した」と伝えた。

1944年に日本により強制徴用され、三菱重工業名古屋航空機製作所で重労働をさせられたヤン氏は、1992年から日韓両国を行き来し元徴用工の被害を証言してきた。

ただ昨年の11月からは、老衰と認知症により療養病院に入院している。

このことに関し “日本帝国強制動員市民の集い”側は「第3者弁済案の受け入れについて家族から話を聞いたが、認知症によりヤン氏自身の意思によるものなのかはわからない」と伝えた。

ヤン氏の家族は、賠償金の受領理由について口を閉ざしているという。

今回の受領により、2018年の大法院確定判決を受けた原告(元徴用工)15人のうち、12人の元徴用工およびその家族が判決金を受け取ったことになる。

これにより賠償金の受け取りを拒否している生存者本人は、唯一イ・チュンシク(李春植)氏(104歳)だけとなった。

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