韓国の7~9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.1%増にとどまり、年間の成長率が政府の見通し(2.6%)に届かない可能性が高まった。
ただ、崔氏は「10~12月期の成長率がどうであれ、潜在成長率以上に成長することは予想される」と見込んだ。経済協力開発機構(OECD)は今年の韓国経済の潜在成長率を2.0%と予測した。
ウォン安については、「為替の決定要因はさまざま」だとして、「円安が進んだのは日本が急に競争力が低下したためではない」と指摘。「日本の競争力はすでに30年間落ちていて、今はむしろ(競争力が)良いというのに円安」とし、「短期的にはマクロ政策、中長期的には物価水準や購買力、競争力の影響を受ける」と述べた。
中国の景気鈍化や米大統領選の不確実性により、輸出の先行きを懸念する声が出ていることに関しては、「輸出関連の不確実性が高まったのは確か」とし、「警戒心を持って対応する」と述べた。
韓国の輸出を主導するサムスン電子の7~9月期の業績が市場の予想値を下回るなど「危機論」が浮上していることについては、「危機というのは機会もあるという意味」との考えを示した。
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