VOAによると、衛星画像大手の米プラネット・ラボが前日に撮影した南北軍事境界線付近の写真をみると、北朝鮮に近い京畿道坡州市と南北経済協力事業を行っていた開城工業団地をつなぐ京義線道路に、ある程度形が整った構造物が写っている。防壁とみられる構造物の長さは約95メートルだ。
韓国軍の監視装置などが先ごろ防壁の設置作業を捉えた東海線道路でも、長さ200メートルに上る防壁が設置される様子が撮影された。
このような動きは、北朝鮮が南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の北側地域で4月から行ってきた防壁設置作業の延長線上にあると分析される。防壁は戦車の移動や軍人・住民の脱北を防ぐ用途と推定される。
北朝鮮軍総参謀部は東海線と京義線の爆破に先立ち、「大韓民国と連結されているわれわれ側地域の道路と鉄道を完全に断ち切り、堅固な防御構造物で要塞化する工事が行われることになる」と発表。15日に京義線と東海線道路の一部を爆破した後、残骸を撤去して地ならしし、構造物の骨組みを作る作業を続けてきた。
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