ユン大統領は20日、ゼレンスキー大統領との電話インタビューで、「北朝鮮がロシアに対する軍事兵器の支援を越え、特殊部隊派兵という危険で前例のないことをしている」とし、「ロ朝軍事密着の直接的な利害関係者である韓国とウクライナが今後緊密に疎通し、対応を調整していこう」と述べた。
北朝鮮は、ロシアのウクライナ侵略を支援するため、ロシアに特殊部隊を含む兵力を派遣した。国家情報院は、北朝鮮の派兵規模が年末までに1万人に達すると見通している。派兵の見返りにロシアは北朝鮮にミサイル・潜水艦など先端軍事技術を移転するものと憂慮する声が上がっている。
ユン大統領は「ロシアが北朝鮮に軍事技術を移転する可能性も問題だが、朝鮮戦争後、戦争を行っていない北朝鮮がウクライナ戦で得た経験を100万を超える北朝鮮軍全体に習得させるなら、韓国の安保に大きな脅威になるだろう」と憂慮した。また「韓国政府が韓国の安保を脅かす北朝鮮の軍事的野合を黙認しない」として「今後の戦場状況を綿密に観察しながら実効的な段階的対応措置を取っていく」と話した。
韓国政府はすでにウクライナに武器を供給する可能性を示唆している。ユン大統領は先週、ポーランドのアンジェイ・ドゥーダ大統領との首脳会談後のメディア発表で、「我々は大原則として、殺傷兵器を直接供給しないという原則を持っていたが、そのような部分においても北朝鮮軍の活動によってはより柔軟に検討していく」と明らかにした。
この日の通話でゼレンスキー大統領は韓国のウクライナ支援に謝意を表し、主要7カ国(G7)がウクライナとの二国間安全保障を明示した「ヴィルニュース宣言」に韓国も参加することを要請した。また、露朝軍事癒着に対する共同対応を模索するため、近日韓国に特使を派遣することにした。
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