インチョン(仁川)地方裁判所刑事控訴3部は29日、児童福祉法上の児童売買の疑いで起訴された乳児ブローカーA(25・女)に懲役1年2カ月を宣告した原審を破棄し、懲役1年6カ月を宣告したと明らかにした。
Aは2019年8月、仁川のあるコーヒーショップで養子縁組を望むC氏から300万ウォン(約33万2,840円)を受け取り、生後6日のB氏の娘を売った疑惑などで拘束起訴された。
Aは犯行1時間30分前、B氏が入院した病院を訪れ、病院費98万ウォン(約10万8,740円)を代わりに払って新生児を受け取った。
その後、自分が産んだ子だと偽ってC氏に女児を渡し、この過程で病院費と産後ケア費用の名目で300万ウォンを受け取った。
しかしC氏は、B氏の反対で女児の出生届を出す際に自分の子にすることができなくなり、女児をベビーボックスに遺棄した。現在、この女児は養子縁組されている。
Aの犯行は今回が初めてではないことが分かった。Aは同年7月にも同様の手口で136万ウォンを払って新生児を譲り受けた後、他の女性に売って金を受け取っていたことが調べで分かり、2022年にも児童売買の疑いで全州地裁で懲役1年2カ月、執行猶予2年を言い渡された前歴があることが確認された。
控訴審裁判所は「Aはインターネット掲示板に養子縁組の文章を載せた人たちにメッセージを送った後、代価を払って新生児を確保した」とし、「その後、実母のふりをして新生児を売って経済的利益を得た」と判断した。
続けて「罪質が非常に良くない」として「原審の刑は軽すぎて不当だ」と付け加えた。
控訴審裁判所は、新生児をAに売ったB氏(27)など女性2人とAに金を払ってB氏の娘を譲り受けたC氏(57)など計4人には、1審と同じ懲役6カ月に執行猶予2年を宣告した。
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