「ウクライナの平和と安保維持」をテーマに開かれたこの日の会合で、韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は北朝鮮のロシア派兵について「北の軍は正当な軍事目標物として弾除けの身分になる恐れがある」として、兵士たちがロシアから受け取る報酬は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の懐に入ると指摘した。
また、ロシアに派兵された北朝鮮兵に対しては「同じ民族として個人的にあわれみを感じる。彼らが休戦ラインの南で生まれていれば、はるかに良い暮らしを享受できたはず」とし、自国民を消耗品として使う北朝鮮政権は決して許されてはならないと批判した。
米国のウッド国連次席大使は、北朝鮮軍の戦場への投入は対立の深刻な拡大を意味するとして、ロシアが追い詰められていることを明確に示していると述べた。
一方、北朝鮮とロシアの政府代表は北朝鮮軍の派兵について明言しなかったが、派兵の正当性を強調することで間接的に認めた。
ロシアのネベンジャ国連大使は、派兵について「全てうそ」としながら「西側(の批判)は国際平和と安全保障を脅かす本当に重要な問題から注意をそらそうとする試み」と強調した。
また、米国と同盟国が「北大西洋条約機構(NATO)はウクライナのゼレンスキー政権に軍事力と情報を提供する権利があるが、ロシアの同盟国には同じことをする権利がない」という論理を強要しているとして、派兵の正当性を主張した。
これに対し北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は、ロシアのウクライナ侵攻後、米国と西側諸国はウクライナに戦車や戦闘機など多様な軍事装備の供給を拡大してきたとし、「重要な点はウクライナが6月にロシア領土に向けてミサイル攻撃を始めたこと」と述べた。
続けて、北朝鮮とロシアは政治、経済、軍事、文化を含むあらゆる分野で関係を発展させる権利があり、ロ朝条約によって国際法上の規範に完全に沿っているとしながら、「ロシアの主権と安保利益が米国と西側の危険な試みによって脅かされているなら、われわれはそれに対応する必要がある」と主張した。
金氏の発言が終わるとウッド氏が答弁権を行使し、北朝鮮のロシア派兵に言及しながら「こうした不安定な行為は欧州だけでなくインド太平洋地域の平和と安保に対する重大な脅威」と改めて憂慮を示した。
続いて、「北朝鮮軍がロシアを支援するためにウクライナ入りすれば、彼らは確実に亡きがらになって戻るだろう」と警告した。
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