新世界グループで兄妹の会長が誕生、不振のグループ会社を分離し経営にメス=韓国
新世界グループで兄妹の会長が誕生、不振のグループ会社を分離し経営にメス=韓国
新世界グループが2025年の人事を発表した。これによりチョン・ユギョン(鄭有慶)総括社長が会長に昇進。兄であるチョン・ヨンジン(鄭溶鎮)会長と共に兄妹の会長が生まれることになった。

同グループの関係者は今回の人事について「グループ会社を分離するための土台を築いたもの」と説明した。

同グループは成長を続ける百貨店部門と、収益改善が必要なスーパーマーケットのEマート部門を抱えている。順調な部門に集中する一方、グループ会社を別の法人として分離するのに、2024年が適当な時期だと判断した。

2011年にEマートを人的分割して以降、同グループは内部的にグループ会社の分離作業を進めてきていた。法的にも体制的にも完全に分離するため、全面的な組織改編が進むとみられる。兄妹の母であるイ・ミョンヒ(李明熙)総括会長が保有するEマート・新世界百貨店の持ち分(それぞれ10%)も、兄妹へ均等に贈与されるとの予想だ。

財界の関係者は「2023年に初めて赤字を計上したEマート部門は、チョン・ヨンジン会長が革新を進めるだろう。百貨店部門では、高級ブランドへの依存度を引き下げつつ競争力を引き上げる多角化戦略を、いっそう強化するとみられる」と話した。
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