新世界百貨店は昨年からファッション輸出を支援するB2B(企業間取引)プラットフォームを運営している。オンラインで国内の新興・中小ブランドと海外の業者をつなぐほか、契約や通関、物流などの煩雑な輸出手続きを代行する。
現在約250ブランドを手がける。今年からは消費者と各ブランドを結ぶ窓口も設置した。昨年は53億ウォン(約5億9000万円)の受注商談を手がけた。
同百貨店は阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店(大阪市)でポップアップストアを先月16日から開設している。14ブランドを1~2週間ずつ紹介し、バッグブランド「CARLYN(カーリン)」や女性服「DIAGONAL(ダイアゴナル)」が大きな関心を集めたという。
百貨店側のこうした取り組みはポップアップ店での収益のみならず、ファッションの競争力向上という長期的な目標に向けた投資の意味合いもある。新世界百貨店の関係者は「(プラットフォームを通じて)世界的な有名ブランドが出てくることを期待している」と話す。
現代百貨店も国内ブランドの輸出を支援する事業を展開する。
渋谷パルコ(東京・渋谷)で5~7月にポップアップ店を開設し、先月からは第2弾を展開している。第1弾では「emis(イミス)」などのブランドが出店し、売り上げ30億ウォンを記録。話題を呼び、開店前から数百人が詰めかけることもあったという。
現代百貨店はタイ・バンコクの高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン」でもポップアップ店を開設している。中国やベトナム、香港などにも出店する計画だ。
同百貨店の関係者はポップアップストアについて「現地消費者の嗜好を把握し、海外流通チャンネルとパートナーシップを結ぶことにも意味がある。海外事業進出の端緒を得たと言える」と話した。
また、ベトナムやインドネシアに進出しているロッテ百貨店も韓国ブランドのポップアップ店を開設している。
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