韓国メディア「ニューシス」によると、大統領室の関係者は「野党が弾劾集会まで行っており、最低限の礼節が守られない状況で、どうして施政演説に行けるだろうか」と述べた。
先に、チョン・ジンソク(鄭鎮碩)大統領秘書室長は1日の国会運営委員会での大統領秘書室に対する国政監査で、尹大統領の演説に関する質問に「まだ決定していない」としながらも、「現在のところは、首相が出席すると理解している」と答えた。
鄭室長の発言には、ある程度の余地を残していたとも解釈されていた。しかし、2日に最大野党「共に民主党」の議員たちがソウル駅の前に集まり、弾劾案推進などの強硬な発言があり、その後大統領室では不出席の方針を固めたものとみられる。
さらに、与野党が長期間にわたり極限の対立を続け、弾劾集会まで行われている状況だった。そのため、突発的な事態が発生する可能性に対して懸念もあったという。
一方、尹大統領の国会演説に関して、与党「国民の力」のハン・ドンフン(韓東勳)代表は、出席を望む意向を水面下で伝えたという。ただ、尹大統領の決定に変化を与えることはできなかったようだ。
ハン・ドクス(韓悳洙)首相が予算案に関する演説を代読することになれば、2013年のパク・クネ(朴槿恵)政権発足以来続いてきた大統領による予算案施政演説の慣例は破られることになる。
また、別の大統領室関係者は「国会で演説して良くない姿が映るのは、国益に役立たない」とし、「予算案を説明する場であるため、わざわざ大統領が行かなくてもよい場であり、元々(大統領が)毎回行くわけではなかったという点を総合的に判断したようだ」と述べた。
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