キム容疑者の母親は4日、MBCを通じ「(娘が)精神科の薬を服用してから約7年になる。幻覚が見え、幻聴が聞こえ…」と話した。
そして事故当日、キム容疑者がこっそりと車の鍵を持って家を出たため止める暇もなかったとし、「あの方たち(被害者ら)には、私が娘をきちんと育てなかったために、このような状況になってしまい申し訳ない」と伝えた。
警察によると、キム容疑者は2日午後1時ごろ、無免許で母親の所有する車を運転し、ソウル・ソンパ(松坡)区コヨ(巨余)洞の道路で4歳の子どもを乗せたベビーカーを押していた30代の女性をひいて逃走した。
約40分後、キム容疑者は江南区ヨクサム(駅三)洞のテヘラン路で車7台とバイク1台に連続で衝突し逆走した後、現行犯で逮捕された。この事故で9人が負傷した。
事故直後、キム容疑者は母親に電話をし、「お母さん、車をぶつけた!どうしよう」と言った。そして「触らずにエンジンを切りなさい」という母親の言葉に、「エンジンの切り方がわからない。どうやって切るの?」と言い、「人をひいた!どうしよう」と話したと伝えられた。
事故前、巨余洞の母親の家で「タクシーに乗って行きなさい」と母親が止めたにもかかわらず、キム容疑者は車を運転し、母親がその車を追いかける様子も確認された。
キム容疑者は警察の調査で、「不眠の症状があり精神安定剤を服用していた」とし、「事故前にも数回、母親の車を運転したことがある」という趣旨の陳述をしたという。キム容疑者は自動車教習所に通ったことはあるものの、免許を取得したことはないと調査された。
ソウル江南警察署はキム容疑者に対し特定犯罪加重処罰法上の逃走致傷、道路交通法違反(無免許運転)、交通事故処理特例法違反の容疑を適用し、きのう拘束令状を申請した。
ソウル中央地方裁判所はきのう午後3時30分からキム容疑者に対する拘束前被疑者審問(令状実質審査)を行った後、「逃亡する懸念がある」として拘束令状を発布した。
警察は国立科学捜査研究院にキム容疑者の血液と精神安定剤などの精密鑑定を依頼した状態だ。
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