同社はポスコホールディングス(ポスコHD)と、ガス関連設備の製造などを手がける中国の杭州中泰深冷技術が、それぞれ75.1%、24.9%を投資して8月に設立した希ガス生産会社だ。
ネオンやクリプトンといった希ガスは、おもに半導体やディスプレー、人工衛星用燃料といった先端産業に使用される。
ポスコHDは99.999%の純度で希ガスを精製し、サムスン電子やSKハイニックス、米インテルなどへ供給するため、昨年12月から杭州中泰深冷技術と共に希ガス工場の設立を進めてきていた。
今回設立する希ガス工場は、2025年11月の完成を目指している。クァンヤン(光陽)製鉄所の東湖畔の南側にある場所に建つ予定だ。年産規模は13万ノルマルリューベ。これは韓国の半導体産業における需要の52%に相当する規模となる。これまで大部分を輸入に依存してきた希ガスの国産化と、半導体・宇宙産業といった先端産業の成長にも寄与できるとする。
東湖畔は当初、鉄鋼関連の業種のみ入居が可能としていた従来の法令により、遊休地や埋め立てされていない土地を活用した新事業の推進が難しかった地域だ。しかし2023年10月、政府が東湖畔の敷地を活用した投資活性化に向け、関連の法律を改定したことで今回、韓国最大規模の希ガス事業を推進できることとなった。
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