韓国関税庁ソウル本部税関は、関税法違反および密輸入の疑いで歯科医師13人を摘発したと6日明らかにした。彼らが購入した機器は時価で1億4000万ウォン(約1538万円)相当だった。
関税庁によると、彼らは2022年12月からことし4月まで、1184回にわたってアリエクスプレスで治療目的として医療用歯科機器を購入した。彼らは機器を本人使用目的と偽装し、輸入要件や関税などを免除していた。
摘発された歯科用機器は、虫歯治療・歯切削などに使用される歯科用ドリル、患者歯茎に直接当たる口腔麻酔注射器などだった。
当局は、個人が使用する物品や企業で見本として使用する物品であり、輸入要件確認対象ではない150ドル(約2万3100円)以下の物品は、最小限の物品・取引情報のみを提出し、輸入申告なく通関できるリスト統管制度を運営している。
ただし、医療機器を韓国内に輸入するときは、自家治療など一部の場合を除き、食品医薬品安全処の医療機器輸入許可を受け、正式輸入通関手続きを経なければならない。
しかし、彼らはこのような通関手続きを知っていたにも関わらず、コスト削減のために海外オープンマーケットで機器を購入したと調査された。また、グループチャットで医療機器の海外情報を共有したりもしていた。
関税庁は、関税法違反の疑いで歯科医師13人に対し1000~2000万ウォン(約110~220万円)ずつ、違反金を科したと明らかにした。
ソウル本部税関は「未認証・未許可の医療機器など、社会的安全に脅威をもたらす物品が韓国国内に持ち込まれないよう、海外直輸入の通関管理を強化し、韓国流通に対するモニタリングも継続的に実施していく」と強調した。
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