尹大統領は7日の午前10時、ソウル市ヨンサン(龍山)の大統領室で国民に対する談話を発表した後、記者会見を行う。8月に国政記者会見を行ってから2カ月ぶりのことだ。
今回の記者会見を控え、大統領室は「尹大統領がすべての懸念について詳しく答える」と予告した。尹大統領夫人のキム・ゴンヒ(金建希)氏をめぐる論争や、政治ブローカーとして知られるミョン・テギュン氏との関係、国民の力のハン・ドンフン(韓東勳)代表との摩擦など、デリケートな事案に対しても回答を避けないことを意味している。前回の記者会見とは異なり、今回の記者会見では質問の分野や時間に制限を設けないことにしている。
大統領室の内外では今回の記者会見で、尹大統領が金夫人の問題について謝罪する可能性についても予想されている。さらに韓代表が要求している人事の刷新をただちに受け入れる可能性が高い。
任期の折り返しを控えた状況で、今回の記者会見はこれまでになく政治的な意味が大きい。最近、尹大統領の支持率は下落傾向から抜け出せずにいる。先週の韓国ギャラップによる調査では、尹大統領の就任後初めて支持率が20%以下に下落した。通常、支持率20%は円滑な国政運営のための防衛線とされる。このような状況の下で、韓代表は尹大統領の謝罪と内閣・大統領室の改編、金夫人の対外活動の即刻中断などを要求し、大統領室と摩擦を起こした状態だ。
大統領室の参謀陣と与党もこのような状況について認知している。当初、外交の日程などを理由に今月末に記者会見を行う案についても検討されていたが、「国民との疎通がこれ以上遅れてはならない」とする大統領室のチョン・ジンソク秘書室長と国民の力のチュ・ギョンホ院内代表らの意見によって記者会見が繰り上げられた。与党の内外では、会見で尹大統領がどのような答弁をするかによって支持率を反転させることも、危機を深刻化させることもありうるとの観測が出ている。
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