尹大統領は座って談話を発表したが、謝罪の発言の際は席から立って頭を下げた。
10日に任期(5年)の折り返しを迎える尹大統領は「この2年半、本当に休まず走ってきた。国民の皆さんから見れば足りないことが多いだろうが、私の心は常に国民のそばにあった」としながら、「だが、私の努力とは別に国民の皆さんに心配をかけたことがあった」と述べた。
自身と政治ブローカーとされるミョン・テギュン氏との通話の録音ファイルが公開されたことについては、「不適切なことをしておらず、隠すものもない」とし、「大統領に当選した後にお祝いの電話を受け、選挙初期に(私を)手伝うためいろいろ動いたのでお疲れ様だったという話をした記憶がある」と振り返った。
妻がミョン氏と連絡を取っていたことに関しては、何回か携帯電話でメッセージのやり取りをしたとして、「日常的な話が多かった」と説明。尹大統領の就任後、自身と妻がミョン氏と私用電話で私的な意思疎通を続けたことについては、「私も妻も就任後に携帯電話を変えるべきだった」とし、「この問題が発生した原因は根本的に私にある」と答えた。
尹大統領は「より慎重に振る舞うべきだったが、国民の皆さんに心配をかけたなら間違い」として、妻の対外活動に関しては「国民が嫌だと言うならすべきではない」との考えを示した。そのうえで、大統領夫人の活動を公的に補佐する第2付属室長を任命したと明らかにした。
一方、野党が夫人を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させる法案の可決を目指していることについては、「もう2年以上、数百人の捜査員を投入し多くの人を捜査した」として、「司法の作用ではなく、政治扇動」と述べ、拒否する考えを改めて示した。
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