7日警察庁国家捜査本部は、先月ディープフェイク技術により子どもの顔を合成した偽物の動画を作成して外国人の両親に転送し、「子どもを拉致した」として金銭を要求したフィッシング犯罪が発生したと明らかにした。
フィッシング犯罪のターゲットとなったのは外国人で、外国に住む両親は先月、韓国に旅行中だった娘が部屋に閉じ込められ、泣きながら「助けて」と言う動画を受け取った。この動画を送った犯人は、「娘を拉致した。娘を助けたければ示談金を送れ」と脅迫した。
両親はすぐに領事館にこれを知らせ、領事館は韓国警察に通報し旅行中だった娘の安全を確認した。実際には娘は無事に旅行を続けており、動画の中の姿はディープフェイク技術により作られた偽物だと確認された。幸いにも金銭被害は発生しなかった。
ディープフェイク技術が高度化し日常でも容易にディープフェイク著作物を作ることができるだけに、関連したフィッシング犯罪がいつでも起こりうるという警戒心を持たなければならないと警察は伝えた。ことし9月までに拉致を装ったフィッシング犯罪は計174件発生した。
警察は、「犯罪組織は家族を拉致したという脅迫電話を受けると恐怖と不安から被害者は通報をためらうという点を狙っているため、拉致であれ、拉致を装ったフィッシング事件であれ、必ず警察に通報すべき」と求めた。
警察はディープフェイク技術の高度化により専門家ですら肉眼で真偽を判断するのは難しいだけに、SNSなどに自分の家族や動画、写真、声などを載せることは控えるべきだと伝えた。
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