飛行機の着陸前に出入り口を開いた30代に執行猶予判決…「心身微弱を考慮」=韓国(記事と写真は無関係)
飛行機の着陸前に出入り口を開いた30代に執行猶予判決…「心身微弱を考慮」=韓国(記事と写真は無関係)
着陸前に航空機の出入り口を開けて一緒に乗っていた他の乗客を負傷させた容疑を受けた30代が執行猶予を宣告された。

テグ(大邱)地裁刑事10単独のホ・ジョンイン部長判事は8日、着陸前に航空機の出入り口を開け、一緒に乗っていた他の乗客を負傷させた容疑(傷害)で起訴されたA被告(32)に懲役1年6か月、執行猶予2年を言い渡したことを明らかにした。

また、200時間の社会奉仕と保護観察、統合失調症などの精神疾患の治療などを命令した。

A被告は昨年5月26日の午後12時37分ごろ、乗客197人を乗せて700~800フィート(約213~243m)上空で着陸を準備していたチェジュ(済州)発大邱行きアシアナ航空8124便で、非常ドアのロック装置を任意に操作し、出入り口を開いた。

このため、飛行機に乗っていたB君(14)など、乗客15人に治療日数不明の急性不安・ストレス反応などを起こさせた容疑で裁判にかけられた。

ホ部長判事は「未成年者を含む多数の被害者が精神的トラウマなどを訴えているが、まともな被害復旧措置はなされなかった。ただし、被告人が心身微弱状態で犯行に及んだと見られる点などを考慮した」と量刑理由を明らかにした。

これに先立ち、昨年11月に裁判所は航空保安法違反などの容疑で起訴されたA被告に懲役3年、執行猶予5年を宣告した。

当時、裁判所は「犯行当時、被告人は心身微弱状態だった」という精神鑑定結果などを参酌(しんしゃく)したが、検察は1審判決を不服として控訴した。

A被告は9月、別途に行われた民事裁判で被害航空会社側に修理費などの名目で「7億 2702万ウォン(約7983万円)を賠償せよ」との判決も受けた。
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