核融合エネルギー実現に向けプラズマ実験を開始、日米などと共同研究も=韓国
核融合エネルギー実現に向けプラズマ実験を開始、日米などと共同研究も=韓国
韓国核融合研究院(KSTAR)は、タングステンダイバータにおける高温・高密度・高電流のプラズマ運転技術を確保するため、プラズマ実験を開始したと発表した。

韓国は7月、核融合エネルギー加速化戦略(案)を発表し核融合エネルギーの実現に向けて始動した。実験では、核融合発電を実現する核融合を実証する。韓国では、運転に必要なプラズマ運転のためのシナリオ構築が喫緊の課題となっている。

KSTARは手始めに、核融合実証炉用のプラズマ運転シナリオの構築を目指し、プラズマの物理実験を開始する。高温・高密度・高電流といった環境下で優れた性能を実現するシナリオと、プラズマ環境を妨害する各種の不安定要素を抑制する技術の研究を拡大する。とくにタングステンダイバータの性能を検証し、内壁の研究を強化することで、実証炉に適用できるタングステン不純物の制御に関する研究を行う。

タングステン不純物の抑制、磁場抑制を通じたタングステン不純物の保護、加熱装置を利用した不純物排出といった、多様な方法を検証する。

このほか米国、フランス、日本、中国と核融合における約40の課題について共同実験を進める。実験は2025年2月まで行われる予定だ。
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