【ソウル1日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人のいとこの女に対し、第18代国会議員選挙公認の口利きとして30億ウォン(約3億1900万円)を受け取った疑いで拘束令状が請求された。現政権が発足してから大統領の親戚が不正容疑で司法処理されるのはこれが初めて。
 ソウル中央地検は31日、公認申請者から30億ウォンをだまし取った容疑(特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺)などで、李大統領の金潤玉(キム・ユンオク)夫人のいとことブローカーの男について拘束令状を請求した。検察によると、総選挙の公認選びが進んでいた2~3月、2人はソウル市バス運送事業組合理事長に「ハンナラ党の比例代表としての公認を取り付ける」と持ちかけ、3回にわたり総額30億ウォンの小切手などを受け取った疑い。

 調べの結果、このうち25億ウォンは理事長に返されたが、5億ウォンは戻していない。検察は2人が金を受け取った経緯や残り5億ウォンの行方を調べている。また、実際に政界に対し働きかけを行ったか、大統領の親戚だとして圧力を行使したかなども確認する計画だ。金をだまし取られた理事長は公認選びの段階で脱落している。

 一方、2~3週間前に事件に関する情報を入手した青瓦台(大統領府)は事件の厳正処理を要請したと、検察は説明している。

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