ソ・イングク の最新ニュースまとめ
ツアーファイナルのこの日の会場は、開演前からファンの期待感に満ちあふれていた。場内が暗転し、オープニング映像には一人旅をするソ・イングクの姿が映し出された。リラックスして自由気ままに旅をする姿に見入っていると、突然カメラ目線になって「僕と一緒に旅行行きたい人?」と耳に手をそえて問いかける映像が映し出され、ファンも「はい!」と手を上げ、会場は一気に沸き立つ。そして、映像が終わりステージ中央のビジョンに白く円が映し出された。その円が白い光へと変わると、その光の中から「横浜の皆さん、こんばんは!」と言ってソ・イングクが登場! 「Right Now」を歌いながら、指ハートを見せたり、投げキッスをしたりしてファンを大興奮させる。
歌い終わると、「横浜の皆さん、こんばんは。ソ・イングクです。お会いできてうれしいです」とあいさつ。司会者に「カッコいいですね」と言われるとピースをして喜び、その無邪気な姿にファンも頬が緩みっぱなし。ファンからも「かっこいい!」と声が上がると、その言葉を聞いて、顎の下に手でL字を作って決めポーズ。司会者から「普段からカッコ良さを保つためのケアは欠かせないということですか?」と質問され、「特に管理はしていません。あるがままの姿で参りました」とクールに言い放ち、会場を沸かした。
日本に着いてから何か食べたのかどうか聞かれると、彼は「昨日の夕方にコンビニで売っているキャベツを食べました。すごく美味しいです。野菜が好きなんです」と予想外の答え。その答えに、ファンからは「えー?」と疑われてしまうが、「うそじゃない!」と日本語で反論。続けて、「キャベツが大好きなんです。昨日はキャベツと鶏の胸肉を食べました。それからプロテインのドリンクを飲みました」と、完全に体型維持のための食事内容を話し、最初に話していた「管理していない」という言葉に疑いの目が向けられる。そんな雰囲気の中でも、彼は「管理してないです」と涼しい顔をして、ファンを笑わせていた。
実際はヘルシーな食事以外に、「うなぎ、鯖寿司、味噌カツ、ラーメン」などを満喫し、「ちょー美味しい!」と日本語で絶賛した。
話題は最新ドラマへ。十二支神を素材で扱った韓国型ヒーローものシリーズ「トゥウェルブ」の撮影中だという彼は「僕は干支の中で猿です」と配役を説明。日本に来る直前まで徹夜で撮影しながらアクションシーンの撮影をし、その際に埃をたくさん吸ってしまったため、名古屋公演では裏声が出なくなってしまっていたそうだ。しかし、横浜公演ではしっかりと声が出ていたと、その場できれいなハーモニーを聞かせ、ファンの耳を幸せにした。
今年で日本デビュー11周年を迎え、ファンから「おめでとう!」とお祝いの言葉が送られると、「ありがとうございます」と喜ぶソ・イングク。彼は「振り返ってみると早かったと思います。でも、これからの10年というとあまりにも先すぎて遠いなと感じられます。日本で活動していた11年の間、変わらぬ愛を送ってくださり、そのおかげでステージを共にすることができるきっかけを作ってくださった皆さんにこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。それから、これから20周年を迎えると思うので、その時もよろしくお願いします」とコメント。大きな拍手が送られると、彼もハートを作ってファンの拍手に応えていた。
ソ・イングクが付けた今回のツアータイトル「Heart UTOPIA」について、彼は「理由は、『空のかおり』のMVの演出をしたのですが、ディストピアという世の中が滅亡していく中で生きていくストーリーを作りました。その世界観をステージでも共有したいと思いました。でも、ディストピアじゃちょっと…って思い、ユートピア。より良い世界作るという意味でつけました。今このステージを共にしている皆さん、HEARTRIDERのみなさんとより良い世界を作って行きたい、この瞬間だけはそんな時間にしたいという思いからハートユートピアにしました」と説明し、「僕にとってのユートピアは、みなさんがいるここです。まさにここが僕にとってのユートピアです」と伝えると、会場から大きな拍手が送られた。
最初のコーナーは、「HEARTVOTE」という2択のうち、ソ・イングクが見せたい姿、ファンが見たい姿を投票で決めてソ・イングクが披露する時間。一つ目は、1.「セクシー・愛嬌(あいきょう)顔の3点セット」か2.「ダンス・歌・ラップ」の2択。この2択では、「ダンスに自信がないので」という理由で1を選択。オープニングからこのコーナーが始まるまでにも、さまざまな表情でファンを虜にしていた彼だが、ここではセクシーさとキュートさで、さらにファンの心をキュンキュンさせていた。2つ目はダンスに自信がないと言っていたが、チャレンジダンスの「たけのこダンス」に挑戦することに。頭の上に両手を伸ばして山のような形にして上下する簡単なダンスだったため、彼も「簡単だね」とニコニコしながら披露。あまりにもかわいらしい姿に、ファンから「もう一回」というコールが上がり、彼もファンに「一緒に踊って!」とファンも巻き込んで「たけのこダンス」! 観客みんなで「たけのこダンス」をしている光景を見たソ・イングクは「素晴らしいです! 一緒にやってくれてありがとうございます」と目を輝かせて感動していた。
「どちらのセリフを言ってほしいか?」という2択では、ドラマ「応答せよ1997」の「マンナジマカ(断ろうか)」か「星から降る一億の星」の「カルチョジョ(教えて)」という名セリフ。ファンの投票では「星から降る一億の星」が多かったが、今回はファイナル公演ということで、2つとも披露してくれることになった。スポットライトが当たり、真剣な眼差しの表情がクローズアップされると、会場は静まり返る。そして、「マンナジマカ」と韓国語で言った後に、「付き合わない方がいい」と日本語でも披露し、その言葉にファンは大興奮。「星から降る一億の星」の「教えて」も日本語で言い、会場をさらに沸かした。
日本語のセリフにファンが喜ぶと、彼は「だったら、日本のドラマに出ないとですね。機会があれば日本のドラマに出たいと思います」と話し、会場からは期待の拍手と声援が沸き起こった。
最後は「エディ笑顔」か「ケジュギ笑顔」かの2択で、彼は「両方やってみたんですけど、『ケジュギ』のほうがあまり恥ずかしさがなかったので(笑)」と、「ケジュギ」をすることに。ここでは、この可愛い姿を写真に収められるフォトタイムも設けられた。
このコーナーで投票した投票ボックスから抽選してグッズが当たるプレゼントコーナーも実施。彼が抽選ボックスに手を入れて、ぐるぐるとかき混ぜていると、突然日本語で「萌え萌えキュン、おいしくなーれ」と言って抽選時間でさえも愛嬌を振り撒いてファンを喜ばせていた。
続いて、「HEART BINGO」というコーナーがスタート。これは9作品の裏に書かれているミッションをして、ビンゴのように縦横斜めの3作品のミッションすべて成功できたら抽選で6名のファンにプレゼントが贈られるというもの。ファンから「ファイティン!」と声が上がると、「頑張ります!」と日本語で気合いを入れ、いざミッションへ。まずは、右下の「ショッピング王ルイ」を選択。その作品の裏には、「ワニワニパニック」が書かれていた。ワニの歯を押して、ワニにかまれなければ成功というゲームだが、かまれる恐怖を感じている彼は顔をしかめながら挑戦。名古屋公演では3回連続でクリアだったが、横浜は2回クリアでOKということに。1回目を無事に成功させ、2つ目の歯を選択する前に、人差し指に息を吹きかけると、ワニの歯に指を添えて、顔を背けながらゆっくり押して大成功。ファンの大きな拍手に包まれながらガッツポーズで上腕筋をアピールして喜んでいた。
2つ目の作品は「星から降る一億の星」を選択。台に置かれたピンポン玉をワイングラスで被せ、ぐるぐると回してピンポン玉を浮かせて、別のグラスに3つ入れれば成功というミッション。1つ目が成功すると会場も司会者も大盛り上がり。そんな中、ソ・イングクは司会者が見ていない隙を狙ってピンポン玉を手でグラスに入れる“魔法”を使う。ファンがくすくす笑う中、なんとか司会者を誤魔化すことができたソ・イングク。最後の1個も成功し2つ目のミッションもクリアできた。
3つ目の作品は「ナイショの恋していいですか!?」を選択。これには、空から降る星を箸でキャッチするというもの。名古屋では菜箸での挑戦だったが、難易度が高かったため、普通サイズのお箸に変更。一度練習することになり、司会者が花びらをばら撒く瞬間、ソ・イングクが箸を突き出すと、なんと大量に掴むことに成功! 「コツを掴んだ」と自信満々でいざ本番へ。司会者が花びらをばら撒くと、箸で掴もうと必死になるが無惨にも花びらはすべて床へ落ちてしまう。しかし、“魔法”を使えるソ・イングクともあり、司会者が花びらを集めてさらに宙へ撒き散らす。すると、箸がエックスになって持った状態の上に1枚だけ花びらを乗せることに成功! なんとか、ビンゴをクリアさせて6名にプレゼントすることができた。
この日は、ドラマ「応答せよ1997」のイ・シオンもサプライズで登場。客席で見ていたイ・シオンをソ・イングクがステージに呼び込み、デビュー11周年をお祝いすることもあった。
司会者がポケットから赤いブレスレットを出し、ソ・イングクに渡してつけると「運命の糸」を披露。この赤いブレスレットは、急遽抽選でプレゼントするという提案までしてファンを喜ばせた。
続いて、韓国ミュージカル「モンテクリスト伯」になったソ・イングクは、真っ白な衣装で登場。真っ赤な照明に包まれながら、「お前たちに贈る地獄」を力強く歌い上げた。普段よりも低めの声で、「初めまして、私はモンテクリストです」とあいさつ。ミュージカルを経験したことについて聞かれると、彼は「ミュージカルをしながら本当に多くのことを学びました。演技でも歌でもキリがないということを切実に感じました。舞台の上で演技をするということに楽しさを感じました。またミュージカルをやりたいです。実は楽屋で代表にミュージカルをやりたいと言っていたんです。日頃からミュージカルの歌の練習をしています。必ずまたミュージカルに出演するので見に来てください」と話し、ファンの期待を高まらせた。
ミニアルバム『SIGnature』の話題になると、タイトルについて「プロデュースからたくさん参加しました。今までも参加していましたが、このアルバムの場合は特にたくさん参加させていただきました。アルバムには僕の考えが込められていますし、ミュージックビデオの演出もしました。作業をしながらなんとかして自分自身を見せたいと思いました。SIGは僕の名前の頭文字になっています。そういった意味で、ソ・イングクのシグニチャー、ソ・イングクの音楽、ソ・イングクの作品であるという意味が込められています」と説明した。アルバムをどんな時に聴いてほしいかと聞かれると、「朝起きたら『Right Now』を聴いて始まり、学校に行く、仕事に行くときはドアを開けて行くので、『空のかおり』を聴きながら始まり、活気が必要だなと思った時に『Galaxy』を聴きます。その後に、1日が終わってから帰りに『君という花』を聴きます。夜は雰囲気のある、ムードのある夜に『運命の糸』を聴きます。皆さんにとってこのアルバムは皆さんの日常を共にするアルバムになってくれたら良いなと思っています」と伝えた。
イベントの後半では、ソ・イングクの歌声を満喫できるライブの時間へ。
大人の色気がにじむ「Out of time」、爽やかなギターサウンドと伸びやかな歌声が魅力の「空のかおり」、テンション高まる「Galaxy」を続けて披露し、会場を盛り上げた。また、以前から好きな曲だったという松田聖子の「青い珊瑚礁」をカバーすることも。片足ずつ左右に動かしながら、あの頃のアイドルのように可愛くステップを踏み、サビの部分の「♪あ〜あの島へ〜」では客席に人差し指を向けてとびっきりの笑顔。そのままハートを作って、ファンのハートを蕩けさせた。
90年代の日本の曲が好きだという彼。尾崎豊の「I LOVE YOU」や平井堅の「瞳をとじて」などをアカペラで歌ってくれることもあった。彼は「名曲が多いですよね。僕の歌も時が過ぎた後に名曲として残ればいいなと思いながら作業をしています」と話した。
しっとりとした雰囲気の中、「最後の曲です」と伝えると、会場からは「えー! やだー!」という声が。この反応に彼も「ちょーやだー、ちょーやだー」と日本語で残念がりながらも、最後に「君という花」を披露。温かみのあるギターサウンドに乗せて優しい歌声を届け、歌い終わってから両手でミニハートと投げキッスをしてステージを去ると、大きな拍手が送られた。彼に送られたその拍手はすぐにアンコールを求める手拍子に変わり、「ソ・イングク」コールが起こる。
ファンの熱い思いがソ・イングクに伝わると、「準備できましたか?」と声だけが聞こえ、ステージ中央のビジョンに笑顔のソ・イングクの姿が現れた。バックステージからステージまでを移動する姿が生中継で映し出されると、「My Baby U」を歌いながら登場。ファンも「エギヤ!」と叫んで大盛り上がり。ソ・イングクがカメラに向かって、チュッとして愛嬌を見せると、会場の熱気は高まるばかり。
ファンと楽しい時間を過ごした彼は「11年経ちました。日本で活動している間、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。今思うと本当にたくさんのことを皆さんと一緒にやってきました。今この横浜というすごいステージで皆さんと共に過ごしているのも不思議です。僕が11年間活動できたことは皆さんのおかげだと思います。いつも嬉しい表情で僕のことを迎えてくれて、僕の作品と音楽を愛してくれてありがとうございます。そして、僕と関連するファンミーティングやアルバムのプロモーションなど、僕と会える場所を大切な思い出だと思ってくださりありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
続けて彼は「日本でこのように活動しながら、皆さんには最後までかっこいい姿を見せたいと思いました11年間活動している間、太らずに帰るのは初めてだと思います(笑)。僕が思うに体重が落ちているとだと思います。キャベツだなんて、鶏の胸肉だなんて(笑)。日本にはたくさん美味しいものがあるのに。でも美味しかったことは美味しかったです(笑)。最後まで素敵な姿を見せたかったのですが、よく見えないかもしれませんが、きょうのTMIを話したいと思います。よりによってニキビができちゃったんです」と正直に明かし、ファンを笑わせていた。
最後に「今日一緒に過ごしてくださる皆さんは僕にとって大切な人です。これからも今のようによろしくお願いします」と伝えると、「All for You」のステージへ。ここでは、客席に降りてファンと急接近! 客席も笑顔であふれ、この日一番の盛り上がりを見せた。そして、ステージに戻ったソ・イングクは、「また会いましょう。横浜のファンの皆さんありがとうございました。次に会うことを約束し、Bye!」とあいさつ。手を振りながら、下に下がって姿が見えなくなっていき、頭が見えなくなった時点で終わりかと思いきや、また這い上がって顔だけを出して驚かせることも。
約2時間半に渡って行われたファンコンサートは、心に響く歌声、人懐っこいキュートな笑顔、笑いの絶えない小気味良いトークを繰り広げ、最後の最後までファンを楽しませてくれた。
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