ソウル市内の銀行に掲示された住宅担保融資の案内=(聯合ニュース)
ソウル市内の銀行に掲示された住宅担保融資の案内=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が19日公表した統計によると、今年9月末時点の家計信用の残高は6月末時点から18兆ウォン増えた1913兆8000億ウォン(約212兆3300億円)で、統計を取り始めた2002年10~12月期以降で過去最高となった。

 家計信用とは銀行、保険会社、貸金業者、公的金融機関などからの融資額に引き落とし前のクレジットカード利用額(販売信用)を加えた「包括的家計債務」を指す。

 韓国の家計信用は高金利下でも昨年4~6月期(8兆2000億ウォン増)、7~9月期(17兆1000億ウォン増)、10~12月期(7兆ウォン増)と増え続け、今年1~3月期には3兆1000億ウォン減少したが、4~6月期には増加に転じ、2四半期連続の増加となった。

 増加幅も、今年4~6月期の13兆4000億ウォンから7~9月期には18兆ウォンに拡大。21年7~9月期以来3年ぶりの高水準となった。

 家計信用のうち、カード利用額を除いた家計債務をみると、7~9月期の残高は4~6月期から16兆ウォン増加した1795兆8000億ウォンで、増加幅は21年7~9月期(34兆8000億ウォン増)以来の高水準だった。

 家計債務のうち、住宅担保融資(残高1112兆1000億ウォン)は19兆4000億ウォン急増した。一方、信用融資などその他の融資(残高683兆7000億ウォン)は3兆4000億ウォン減り、12四半期連続で減少した。

 家計債務が増加した背景について、韓国銀行の関係者は「首都圏を中心に住宅取引が増え、住宅担保融資の増加幅が拡大した」と説明した。

 一方、当局が債務の返済能力を示す総負債元利金償還比率(DSR)規制を行い、9月に入って家計債務の増加傾向が鈍化したとして、当分の間鈍化が続くとの見通しを示した。


Copyright 2024YONHAPNEWS. All rights reserved. 40