国会情報委員会の与野党幹事であるイ・ソングォン(李成権)国民の力議員とパク・ソンウォン(朴善源)共に民主党議員は、この日午後、情報委員会の全体会議が終了した後、記者たちにこの情報を伝えた。
国情院によると、11軍団の兵力を中心とする北朝鮮派兵軍約1万1000人は、ロシア東北部で現地適応訓練を終え、先月下旬にクルスクに移動配置されたという。彼らは現在、ロシアの空挺旅団や海兵隊に配属され、戦術やドローン対応訓練を受けており、一部は戦闘に参加したと見られている。国情院は、北朝鮮軍が最前線の戦闘に参加し始めたため、死傷者が発生していると報告。具体的な作戦遂行状況と被害規模については、「把握中だ」と伝えた。
国情院は、北朝鮮がロシアに軍需物資を追加で支援輸出している動向についても把握。北朝鮮が砲弾やミサイルに加え、170ミリ自走砲や240ミリ多連装ロケットなどの長射程砲を追加輸出している事実が確認されたという。李議員は「これらの武器はロシアがこれまで使用していなかったものであり、運用教育や整備のために(追加で)北朝鮮の兵力も派遣された可能性が高い」と述べた。
国情院は、崔外相のロシア訪問の背景とその結果についても説明した。崔外相は先月28日から今月6日まで、揺るぎない北ロ関係を誇示する目的でロシアを訪問。今月1日には両国間で初めて外相戦略対話を実施し、戦略的協力の拡大と反米連帯強化について協議したという。
特に注目すべき点は、ロシア側が当初難色を示していたプーチン大統領との面談を北朝鮮が今月4日に実現させたことであり、国情院はこれを、滞在日程を1日か2日延長してまでプーチン大統領に会いたかった北朝鮮の努力によるものと評価している。
朴議員は「崔外相のプーチン大統領との面談時にはかなり重要かつ敏感な話があっただろう。単なる儀礼的なものではなかったと判断され、特にキム・ジョンウン(金正恩)総書記がロシアを訪問する可能性もあるのではないかという慎重な見方も示された」と述べた。
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