【北京8日聯合】北京オリンピックの開会式で、韓国と北朝鮮は合同入場だけでなく、前後しての入場行進もできないことになった。
 北京五輪組織委員会の王偉執行副会長は8日の記者会見で、「韓国が入場した後、2~3カ国あとで北朝鮮が入場するだろう」と明らかにした。これに関し外交筋は、「組織委は当初、南北合同入場が実現しない場合は韓国を177番目、北朝鮮は178番目に入場させる計画だったが、北朝鮮の順番を180番目に決めた」と話している。

 入場行進は中国語(簡体字)での国名表記の画数順で、韓国が北朝鮮より先となる。しかし、北朝鮮が韓国選手団から離れて入場したい考えを国際オリンピック委員会(IOC)側に伝え、IOCは各自の意思を尊重するという立場からこれを認めたといわれる。

 北朝鮮が韓国の次に入場行進することまで拒んだのは、李明博(イ・ミョンバク)大統領就任後に南北関係が冷え込んでいた上に北朝鮮・金剛山での韓国人観光客射殺事件も重なり、政治的にわだかまりを感じているためとみられる。また、北朝鮮が根本的に韓国を国として認めていないことも主な理由だ。

 韓国と北朝鮮は2000年のシドニー五輪以降、2004年のアテネ五輪、2006年のトリノ冬季五輪など国際大会で合計9回、合同入場を行ってきた。

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