コ・ヒョンジョンとチェ・スジの共通点とは?
それは、彼女らは90年代最高のトップスターで、結婚と同時に“しばらく”芸能界を離れた後、最近カムバックしているということ。チェ・スジは8年ぶりの出演作、MBC朝ドラマ『氷点』で熱演中、コ・ヒョンジョンは10年ぶりにSBSドラマ『春の日』で、お茶の間劇場に復帰する。

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一見、イメージだけだと大した共通点もなさそうなこの2人が、慎重に選んだはずの“再起作”は、皮肉にも全て日本ドラマの“リメイク”。それも1~2年経った作品ではなく、古すぎて日本でも“古典”扱いされているドラマである。

周知の通り、MBCドラマ『氷点』の原作は日本人小説家の三浦綾子の小説『氷点』。1964年、朝日新聞小説公募当選作のこの小説は半世紀の間“世界名作”となり、日本はもちろん、韓国でも何度も映像化された。ドラマはもちろんのこと、映画化もされ、今や“ベテラン女優”となったウォン・ミギョンが、20年前、劇中で養女となった“陽子”役を演じ、あどけない表情を見せた。

SBSドラマ『春の日』もまた、日本の10年前の人気ドラマ『星の金貨』を原作とした“翻案劇”である。コ・ヒョンジョンが演じる役は、“失語症”の純粋なヒロインというが、このためコ・ヒョンジョンは手話の演技を披露する予定だ。

失語症…。不意に、かつて多くのファンに愛されたファン・スジョンが思い浮かぶ。ファン・スジョンは、数年前、MBC週末ドラマ『母よ姉よ』で、一貫して失語症の役を手話で演じきった。ドラマの終盤で彼女は、劇中のアン・ジェウクの子を身ごもり、口が裂けそうなほどスンデ(豚の血の腸詰)をほおばるシーンで、失語症を演じる“窮屈さ”を我々に十分伝えている。

今、全アジアは“韓流熱風”に巻き込まれているという。特に日本で『冬のソナタ』を始めとする韓国ドラマの人気は爆発的だ。

韓流スターたちと韓国ドラマの人気を引き継いで行こうとする制作社たちが、既存の日本ヒットドラマの人気に便乗しようとしている。視聴率確保のための“保険”という気がするが、時ならぬ“復古風”か、という感もある。

果たして、日本人を泣かせたドラマが韓国の情緒に符合するか疑問であるが、あれ程“輸出の牽引役としての韓流”を強調している現在、他方では復古風“日流”に逆流している。久しぶりにカムバックする“トップスター”の立場からすると“気楽に”演技できるよう、10年前の環境を作ってやろうとする“配慮”であろう。

そうまでして“検証”された過去の人気ドラマに便乗するのであれば、いっそ70年代韓国の思い出の国民ドラマ『旅路』(脚本・演出:イ・ナムソプ)のリメイクはどうだろうか。視聴率70%を越えたという“伝説”と、まだ有効な“ヨング”(ジャン・ウクジェ)の人気だけでも“検証”は十分なはずだ。

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