送電塔は南北経済協力の象徴だった開城工業団地に電力を供給するため、2006年に韓国電力が建設したもの。2020年6月に北朝鮮が同団地の南北共同連絡事務所を一方的に爆破してから電力供給は行われていなかった。
送電塔の撤去は、韓国を敵視する政策への転換を受けた対応の一環とみられる。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は昨年12月、南北関係について「敵対的な二つの国家」と発言した。その後、北朝鮮は今年に入り、南北をつなぐ京義線・東海線の鉄道や道路などを撤去・爆破してきた。
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