健康診断でうつ病判定時、初回診療費をサポート=韓国
健康診断でうつ病判定時、初回診療費をサポート=韓国
韓国では来年から国家健康検診に含まれる精神健康検査で、うつ病や早期精神病のリスク群と判定された場合、韓国政府が初診の患者負担金を支援する。これに加え、政府は命に直結する必須医療分野である脳血管および腹部大動脈瘤手術の診療報酬(価格)を引き上げる予定だ。

保健福祉部は28日「2024年第23回健康保険政策審議委員会」を開催し、この内容を決定した。現在、政府は20~34歳の若者には2年に1回の一般健康検診の際に、その他年代には10年に1回精神健康検査を受けるよう促している。しかし、検診で新たに発見された精神健康リスク群が実際に治療に結びついた割合は17.8%に過ぎない。

これに政府は、来年から国家健康検診に含まれた精神健康検査で、うつ病や早期精神症リスク群と判定された場合、医療機関で正確な診断を受けることができるよう、初診のみ本人負担金を支援する。患者の精神と診療費用負担が低くなるわけだ。

初診費の支援項目は、診察料、検査料(症状および行動評価尺度検査1種)、相談料(個人精神治療1種)だ。政府関係者は「疾患別に正確な診断と治療が始められるようにする予定」と説明した。

これに対し、精神健康分野医療従事者は歓迎の意を表した。ハニャン(漢陽)大学病院精神健康医学科チェ・ジュノ教授は「医療機関で診断されたうつ病などの精神疾患を早期に治療するための方策」と説明した。さらに「早く治療し管理するほど予後が良くなる」と述べ、「患者の負担を軽減しつつ、自然治癒への連携が進むことが期待される」と付け加えた。

これに対し、政府は来年から必須医療分野の公平な報酬を通じた医療基盤の強化を目的に、開頭術・穿頭術などの脳血管手術および腹部大動脈瘤手術の診療報酬を大幅に引き上げる。血管の破裂の有無、脳葉切除術の併用有無、手術部位などに応じて手術を細分化し、リスクおよび難易度に応じて相対価値点数を最大2.7倍まで引き上げる計画だ。政府関係者は「高リスク・高難易度の医療行為に対する報酬の強化を通じて、必須医療分野の人材やインフラを維持し、診療の空白を解消することに寄与できると期待される」と述べた。
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