ソウル市が国際的なMICE都市として地位を高めることができた背景には、体系的な国内外のマーケティングが一役買っているという説明だ。現在、ソウル市はMICE業界支援事業である「プラスソウル(PLUS SEOUL)」を通じて、MICEの誘致・開催時に分野別の総合支援を展開している。また、海外のMICE展示会への参加および現地プロモーションの進行などを通じて、MICE都市ソウルの魅力を伝えている。
ことしはドイツのフランクフルト、米国などで開催されたIMEXをはじめとして、シンガポールのITBアジア(Asia)などに参加し、海外主要都市でビジネス相談も行った。
これとともに、ことし11月に開館した西南圏のマゴク(麻谷)コンベンションセンターを皮切りに、2031年までに拡充・造成されるチャムシル(蚕室)総合運動場一帯、ソウル駅北部駅勢圏のMICE拠点を通じて、ソウルは世界最高水準のグローバルMICE都市のインフラ基盤が整えられる予定だ。
また、西南圏(麻谷)、都心圏(ソウル駅・南山・光化門一帯)、東南圏(蚕室~コエックス)にショッピング・文化・観光などの施設を集約した3か所の拠点別「MICEクラスター」を作り、地域経済の活性化にも力を注ぐ。
ソウル市はこれまでは展示・コンベンション施設が多少不足していたため、国際会議中心のMICEが開催されたが、蚕室などMICEのインフラ拡充後には多様な展示会・博覧会の開催が可能になると期待している。また、ソウルといえば先端産業が浮び上がるように、バイオ・医療、AI・ロボットなど未来戦略産業分野のMICEを集中的に誘致する計画だ。
これとともに、すでに認知度が確保されたビューティー・ファッションなどライフスタイルのMICE開催を拡大し、eスポーツなど国際イベントまで誘致の範囲を広げて、ソウルの都市価値を高める予定だ。
一方、グローバルトラベラーは米国のプレミアムビジネス観光メディアで、毎年読者による投票を通じて、分野別最高の航空・ホテル・観光サービスなどを選定している。読者の43%はMICE関連企画者と主催者で、平均年俸が5億4000万ウォン(約5800万円)に達するなど高い購買力を保有しているのが特徴だ。
なお、MICEは企業会議(Meeting)・褒賞観光(Incentive Travel)・コンベンション(Convention)・展示(Exhibition)を意味する英単語の略語である。
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