米GM、LGエナジーに米バッテリー合弁工場の持ち分売却＝韓国報道

米完成車大手ゼネラル・モーターズ（GM）はこのほど、バッテリー大手のLGエナジーソリューションと同社が設立した米国合弁法人、アルティウム・セルズのバッテリー第3工場の持ち分を、LGエナジーソリューションに売却すると発表した。

アルティウム・セルズは米国オハイオ州に第1工場、テネシー州に第2工場を保有する。持ち分売却でGMは、10億ドル（USD、約1497億5550万円）の投資金を回収できるとみられている。

これについてLGエナジーソリューションは「北米工場への投資、運営効率化、稼働率最大化を目的にミシガン州にある第3工場の買収を検討している」とのみ明かした。

第3工場に関してLGエナジーソリューションは、同工場における受注量のうち一部を生産する方針を検討しているという。第3工場の有力な取引先候補としては、トヨタ自動車が挙げられている。LGエナジーソリューションとトヨタ自動車は2023年、年間20ギガワット時規模のバッテリー供給契約を締結していた。

第3工場は大部分が建設済みで、即時の設備導入が可能な状態となっている。このため業界の関係者は「LGエナジーソリューションは、新規で工場を建てたり、既存工場を増設するよりも費用と時間を節約できるだろう」と分析した。