武装戒厳軍、頭を下げて「申し訳ない」?真相は…=韓国
武装戒厳軍、頭を下げて「申し訳ない」?真相は…=韓国
3日、韓国のユン・ソンユル(尹錫悦)大統領が非常戒厳令を宣言した後、国会敷地内に進入した武装戒厳軍が市民に対し「申し訳ありません」と深く頭下げて謝罪する映像が拡散されたが、実は撮影を止めるよう要請する場面だという主張が提起された。

4日、X(旧ツイッター)ユーザーA氏は「ホ・ジェヒョン氏(リポアクト記者)がジャーナリズムに反する恣意(しい)的な解釈を行った」とし、「あの場面だけを切り取って、戒厳軍が国民として国会に進入したことを謝罪する場面として見せるように文章を書いた」と反論した。

さらに「映像は、撤収する軍人を追いかけて撮影を続け、騒ぎ立てたところ、"申し訳ないが、これ以上撮影を止めてほしい"と言ったものだ」と述べた。

これに先立ち、記者出身のユーチューバー、ホ・ジェヒョン氏は、この日、自身のフェイスブックに頭を下げた1人の戒厳軍の写真を投稿し「今日抗議のために国会前に集まった市民らに頭下げて"申し訳ない"と言葉を残して立ち去った、名前のない1人の戒厳軍人がいた」と主張した。

彼は「一目見てもとても端正な顔立ちの戒厳軍の青年。1度、2度、3度と繰り返し頭を下げながら"申し訳ありません"と言っていたその瞬間、あなたの真心を感じた」とし、「"われわれは民主主義の同じ立場だ“と言っているようなその真心を」と述べた。

また同日に、自身のユーチューブチャンネルにも当時撮影した9分間の映像を公開し「戒厳軍、市民の抗議に"申し訳ありません"と軽く礼をして国会から退却する姿」というタイトルを付けた。

映像の中でホ氏は、国会から撤収する戒厳軍を追いかけながら「ユン大統領を逮捕せよ」、「国を共に守ろう」、「皆が持っているその銃は国民のために使われるべきだ。民主主義を破壊するために使っては決していけない」と叫んだ。

すると、ある戒厳軍が足を止め「申し訳ありません」と言いながら「われわれを少し楽に(行かせてほしい)、申し訳ありません」と再び頭を深く下げた。

ネットユーザーらの間でも、この映像に対する反応は分かれた。多くの人は「あの軍人も一国民だ。皆同じ気持ちのはず」、「あの姿を見ると胸が痛む」といった反応を示す一方で、一部の人は「撮影を止めてほしいというニュアンスに聞こえる」、「どこをどう見ても国会進入に対する謝罪ではなく、撮影を止めてほしいという要請ようだ」といった反応を見せた。
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