非常戒厳状態の当時、国会議員の国会への出入りを遮断したソウル警察庁国会警備隊のモク・ヒョンテソウル隊長は、5日の国会行政安全委員会の質疑に出席し、「当時、国会を遮断した行為に問題はなかった」と抗弁した。
モク隊長は「国会警備隊の役割は。国会庁舎の警備と議長の警護、国会内の無秩序を防ぐことだ」と述べた。国会への議員の出入りを阻止した理由については「無秩序を誘発する恐れがあるため」と主張した。
さらに「その行為に問題がなかったと思うか」という基本所得党のヨン・ヘイン議員の質問に対しては、数秒間沈黙した後「私に与えられた任務であり、私に与えられた任務を忠実にすることが私の役割だった」と抗弁した。
ヨン議員の「国会の警護が任務ではないのか」との追加の質疑に対しても「戒厳令というのは大統領の命令だと考えている」と述べ、「大統領の命令は重いものだと考えたし、行政府の公務員はその命令を忠実に遂行しなければならないと思う」と述べた。
さらに「厳重な事案であり、内乱罪だということは想像もできなかった」と述べ、「業務の遂行当時には違法だとの考えを持つことができなかった」と述べた。
「戒厳軍約280人がヘリコプターで国会に進入して来たのをなぜ防がなかったのか」との質問に対しては「戒厳令によって動く軍の業務遂行だと考えた。大統領の命令を遂行する行為は違法ではないと考えた」と主張した。
共に民主党のパク・ジョンヒョン議員はモク隊長に対し「憲法機関は国会を保護すべき国会警備隊が国会議員の憲法上の責務を妨害し、政治的中立に違反して内乱の陰謀に加担した」と述べ、「責任を負って辞職せよ」と要求した。モク隊長はこれに対して何の返答も行わなかった。
ヨン議員が「このようなことが再び発生した場合は国会を警備するのか、または内乱勢力の要求に従うのか」と尋ねると、モク隊長は「国民の側に立つのが正しいと考えている。そうする」と述べた。
しかしモク隊長は「前回も国民の側に立ったのか」との追加の質問に対しては「その時も国民の側に立っていると思った。大統領の命令による戒厳令が違法だとは思わなかった。その任務を忠実に遂行することが私の役割だと思った」として、自身の行動に問題がなかったとの主張を繰り返した。
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