ステーブルコイン発行会社のサークル(Circle)は、同社の米ドル連動トークンが、カナダの証券規制機関が制定した新規上場規制に準拠した最初の事例になったと発表した。

Circleは4日に発表した声明で、同社のUSDCがカナダ証券管理委員会(CSA)が制定した価値参照暗号資産(Value-Referenced Crypto Asset、VRCA)規制をすべて満たしたと明らかにした。

VRCAとは、法定通貨またはその他の価値、権利、またはこれらの組み合わせに連動して、時間が経っても安定した価値を維持するように設計された暗号資産を意味する。

これにより、サークルのステーブルコインは、2025年にもカナダで許可された仮想通貨取引プラットフォームに上場し続けることができるようになった。CSAは、カナダに登録された仮想通貨プラットフォームに上場されたすべてのステーブルコインが2024年12月31日までに規制を遵守しない場合、上場廃止されることを明らかにした。

サークルは、オンタリオ州証券委員会(Ontario Securities Commission)の規制にも完全に準拠していると述べた。

ジェレミー・アレア(Jeremy Allaire)が率いるサークルは、「USDCステーブルコインが国境を越えた決済とカナダの小売および機関決済システムをより効率的にすることに貢献することを期待している」と述べ、「これは決済取引コストの削減、消費者保護の強化、決済リスクの減少、決済市場競争の増加を含む」と述べた。
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