キム氏は「(解除要求案の)可決を懸念したようだ」とし、司令官から「議員が増えている。150人を超えてはならない。進入できるか」と問われ、「進入は難しい」と答えたと明かした。この指示について「(当時の)金龍顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官が指示したようだ」と述べた。
実弾の携帯については、ヘリコプター1機に乗り込んだ8人の実弾をまとめて保管したと説明。1人あたりの数は5.56ミリ弾が10発、9ミリ弾が10発で、このほか空砲弾と練習用の手りゅう弾も運んだという。
キム氏は「戒厳宣言下で国会活動が保障されなければならないことを知らなかった」としたうえで、「知らなかったことも私の責任。隊員を内乱罪になりかねない危険に陥れたことを謝罪する」と述べた。
また、同特殊任務団は戒厳宣言を進言したとされる金龍顕・前国防部長官に利用された被害者だと訴えた。「隊員には罪がない。罪があるのは無能な指揮官の指示に従った私だけ」と強調し、「いかなる法的責任が伴うとしても全て私が責任を負う」と述べた。キム氏は素顔や氏名など身元が機密となっているが、記者会見ではマスクやサングラスをつけず、氏名が書かれた名札をつけたままカメラの前に立った。
非常戒厳宣言後、国会に投入された戒厳軍は第707特殊任務団のほか、陸軍の第1空輸特殊戦旅団、首都防衛司令部所属の軍事警察特任隊などの約280人とされる。
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