済州警察庁は9日、済州神話ワールド内のランディングカジノのVIP金庫から145億ウォンを盗んだ疑い(特定経済犯罪加重処罰法上の業務上横領)で、中国系マレーシア国籍の役員A容疑者(58)を逮捕、書類送検したと明らかにした。
A容疑者は2020年の1月、済州神話ワールド内のランディングカジノの資金管理を任されていたが、カジノ客誘致エージェント会社の職員の中国人B(36)ら4人と共謀して金庫の金を横領した。
ニュース1によると、A容疑者の犯行が明らかになったのは約1年後の2021年1月で、会社に休暇を申請したA容疑者は1週間にわたり連絡が取れなくなった。これを不審に思った会社側はA容疑者が管理していた金庫を開け、現金145億ウォンがなくなっている事実を確認し、通報した。
警察は、A容疑者が犯行当時、145億ウォンの現金を見つからずに運んだ方法について疑問を持った。145億ウォンの現金は、5万ウォン札で20キロの箱14個から15個が必要なほどの重さだ。
しかし、現金の行方を探していた警察は、意外な場所で現金の束を発見した。すぐ隣の金庫から145億ウォンのうちの81億5000万ウォン(約8億6000万円)が発見されたのだ。
隣の金庫のオーナーはカジノエージェントの40代の中国人男性Bで、犯行当時、A容疑者とともに金庫に入り現金の束を運んでいたことが分かった。
Bは逃走したA容疑者のドバイへの移住を助けるなど、4年間の海外生活を援助していた。
しかし、A容疑者は盗んだ現金を海外に持ち出すことには失敗していたことが確認された。警察の捜査が始まり、現金が押収されたためだ。
警察は現金145億ウォンのうち134億ウォン(約14億1000万円)を押収した状態だ。
A容疑者は警察の取り調べで「当時、会社の経営陣が交替し、前の経営陣の上層部から金を運び出すよう指示された」と供述していると伝えられた。
警察は5日にもA容疑者を検察に送致し、共犯者を逮捕する計画だ。
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